誰一人取り残さない
豊かな発達を保障できる保育条件を
区は4月当初の保育入園状況が入所保留を除外し「待機児ゼロ」と報告したものの、実際には保育所入園申込みをしたのに「何らの保育も受けられない子ども」が、71人いる可能性が12日の本会議で金子区議が行った日本共産党の代表質問で明らかになりました。
金子区議は15日の子ども子育て委員会で「何らの保育も受けられない子ども」71人について質し、このうち5月1日に、認可園に入所が決まった15人を除く56人が何らの保育も利用できていない可能性があることが改めて判明しました。
保育申込を受けた自治体には、児童福祉法24条によって保育を実施する義務があり、児童には認可保育の基準で保育を受ける権利があります。
認可園に入れず求職活動を中止した方もいる以上、「待機児ゼロ」と言える状況ではありません。日本共産党以外の会派からは「待機児ゼロ」を前提に、欠員(0歳-232人、1歳-153人、2歳-111人、3歳-219人、4歳-264人、5歳-349人)分が生じ、保育園が“余っている”かのような指摘が相次ぎました。
金子区議は①1・2歳の欠員分は年度末迄に生まれた子どもや転入で年度末には9割超の充足率となる②待機児解消の目的で定員が今年度は119人拡大されている(定員の弾力的拡大・定員拡大)ことを明らかにし、「余り」なのではなく、児童一人当たりの保育面積を拡大する等、認可保育の基準を拡充し豊かな成長を保障するために活用すべきと指摘しました。
①2023年度保育園等入園状況
・入所申込 1646人
・認可園入所 1342人
・入所保留 304人
②入所保留304人の内訳
A「何らの保育受けている」 106人
・認証保育園 6人
・春日臨時保育園 11人
・企業主導型保育 10人
・定期利用保育 1人
・幼稚園 5人
・転園希望 63人
・区外から転園希望 10人
B「何らの保育も受けていない」71人
・第一希望のみ 32人
・求職活動中止 1人
・春日臨時等は申込まない23人
・5/1に認可園入所 15人
C育休利用のため保留通知希望 127人