「下町の風」の原画見つかる
不忍通りふれあい館のモザイク画のタイトル判明
故小島和茂さん(作者紹介は下に)が制作され、根津の不忍通りふれあい館地下ホールの入口に設置されたモザイクアートの原画と制作意図を記した作者直筆のメモ(下に掲載)が見つかりました。
制作者の妻の小島陽子さんらは16日、ふれあい館で金子区議に原画とメモを託し、区への提供と「ふれあい館現地での活用を」と意向を伝えた上で、インスタ用の撮影を行いました。
原画には「下町の風」と作品名が書かれ、区側で不明となっていたタイトルが判明しました。
金子区議は18日、根津地域活動センター所長に原画とメモを手渡し、現物はふるさと歴史館で保管し、複製品を作品近くに設置しタイトルや制作者名の銘板設置を要望。所長はふれあい館を管理運営する協議会に伝え、対応したいと応えました。
これを機にモザイク画「下町の風」設置経緯を調査し、公共アートを大事にする区政にしたいものです。
「下町の風」に関する経過
- 1997年 不忍通りふれあい館竣工「下町の風」設置
- 2017年 全館空調機故障し空調機を作品前に設置
- 2019年3月31日 金子区議 地下ホールで区政報告会開催。参加者から空調機移設の声上がる。(写真左)
- 2019年6月 金子区議が小島陽子氏(制作者の妻)に作品の現況写真を送り、小島和茂氏作確認。金子区議仲介で区民課と小島陽子氏が面会。
- 2019年6/28 総務区民委員会。日本共産党・萬立区議が空調機移設求める。竹田区民課長「適切な対応を取る」と答弁。
- 2019年7月 作品前に設置された空調機移設(写真中)
2020年10/7 決算審査特別委員会。金子区議が小島陽子氏のコメント「下町の職人やものづくりなどのイメージがデザインされていると感じています」を紹介し、制作・設置経緯の調査と作品周知を要求。 - 2025年11/16 小島陽子氏が作品を現地で確認。原画と制作経緯を記した故小島和茂氏の自筆メモを区へ提供申出。金子区議が預かる。(写真右)
下町の風(タイトル) 根津は様々な時代を経て、人々の心に深く刻み込まれ、親しまれてきた街です。 歴史あるものと新しいものが混在し、ひとつの風景をつくりあげています。 通りから入った小路を歩くとき、懐かしさが温かい風のように包み込んでくれます。 この地域の拠点になる施設のホールに幼い頃小石ひとつで小路に果しなく拡がった「夢の街」を表現したいと考えました。 セピア色にかすむ思い出の街に吹く風は訪れる人それぞれの思い出をのせて心に深くささやきかけるでしょう。KAZU |
◎「下町の風」制作者 小島和茂氏(1944~2003) ガラスや大理石、陶片、銅板等、あらゆる素材で点描写の絵画の様に造り上げるモザイク制作に命を燃やしきった作家。新御茶ノ水駅のモザイク画や新高輪プリンスホテル飛天の間等の壁画を手がける。(KAZU工房HPより一部引用)下町の風含む小島作品はインスタグラムart_shalan東京アート&癒しスポットSaraで公開しています。 |