「国葬」、スピーキングテストで教育長に申しいれ

8月23日、江戸川区教育委員会教育長に申し入れました。蓮沼教育長は元中学校校長です。今までは行政からの教育長でしたが、学校現場経験者の教育長は初めてです。現場の声を受け止めながら教育長として頑張ってほしいです。

「国葬」で半旗や黙とうはやめてほしい

今、安倍元首相の「国葬」は国論を二部しています。教育基本法14条2項の政治的中立という立場から、「国葬」が実施された場合、学校に半旗や黙とうを押し付けないように要請しました。共産党は、「国葬」そのものに反対していることも伝えながら、弔意は強制されるものではないことを要請しました。蓮沼教育長は、「まだ、都教委から何の連絡もない。要請はうけたまわりました」と回答。直前の文書になりそうだとのことでした。区議団は、子どもたちに弔意を押し付けることが心配なことを強調しました。9月27日は、議会では、決算特別委員会二日目であり、議会としての弔意を強制するようなことがないよう、議長にも申し入れておく必要がありそうです。

「15の春を泣かせない」

英語のスピーキングテストについては、教育長は、「英語学習4項目でスピーキングテストだけない。テストの実施で授業改善につなげる。都教委は授業をこなせれば大丈夫と回答している。ベネッセは研修会で採点について丁寧にやっていると説明している。急にやったのではなく以前から準備しプレテストをやってきた」「刺激になる。意識改革が必要」「テストをくいとめることはできない。改善を求めるしかない」「不安な声はあるが、授業改善につなげてもらう」と回答。現場の声を聴いているとはいいながら、都教育委員会の回答をそのまま話しているような感じをうけました。区議団は、子どもたちへの負担増、昨年のプレテストは回答できない子が目立った、テストは難しい。テストの採点が公平性中立性が確保できるのか、点数をA20点(80から100点)とし、80点も100点も同じ20点とはおかしい、不受験者のみなし配点もおかしい。中3の男子は変声期であり発音がもそもそした声になりがち、挫折感を味わわせることになる。入試実務が先生たちの負担増になるなど、テストの問題点を伝えました。教育長は「個別の事情は配慮するといっている」などと回答し、テストを実施して不備を改善するという立場を変えませんでした。

中3の子どもたちを追い詰めるようなテストは中止すべきですし、ベネッセとの契約が破棄できないなら、入試に使わないようにするべきではないでしょうか。授業改善を名目に入試に組み込むとはおかしな理論です。昨年、プレテストをやった結果、入試に適さないという判断がどうしてできなかったのでしょうか。都教委の姿勢が問われます。区教委もしっかり意見を言うべきです。

ブログを読んでいただいたみなさん、中止のために世論を広げていきましょう。9月10日学習会です。2022.9.10江戸川SPテスト学習会(完成版)