江戸川区教委、スピーキングテスト陳情継続

10月28日の江戸川区教育委員会の陳情審査は継続になりました。私は、同じ時間に議会のペーパーレス化のための議員研修があり傍聴ができませんでしたが、傍聴は9名であったとお聞きしました。

傍聴を終えた陳情代表者の柏村さんからは、「実施まであと一か月、英語のスピーキングテストの問題点、学校現場の大変さを知ってほしい」と手紙が届きました。

「中学校現場は、入試要項とESATーJの実施要項を読み合わせて、1月のスコアレポート返却時の作業の過酷さを改めて知るといった状態です。スコアレポートの個票は1月23日以降に学校に届きます。しかし、1月17日までに学校は「調査書記載事項通知書」を各家庭に配布しなければなりません。12日水曜日に先生サイトにアップされるデータを取り込み、平日2日間でESATーJのデータを入れ込んで封詰めして渡します。同時に、ESATーJのスコアを知り、志望校変更のための面談が必要な生徒も出てくる可能性があります。進路実務と進路面談を2週間で行い、その間には都立推薦の試験準備、実施もありますし、私立高校の推薦入試も始まります。もちろん、毎日の授業があり、揺れ動く時期の生徒を支える仕事もあります。今年はいっそうインターネット出願も進む予定で、新たな制度を理解し、各学校の対応に合わせていくことで進路担当は必死のようです。私は昨年3月まで中学校現場におりましたので、上記のようなことへの懸念があります。解決されていない問題があります。見直し、再検討をしていただきたいと思います」

10月19日の有識者の会見で、テストの問題点を2点に絞って要望書を提出したことが示されました。理由1ー不公平な入学者選抜が行われる可能性が高いこと、理由2ー 円滑な試験運営ができない可能性が高いこと

有識者の指摘は学問研究に裏図けられたものです。スピーキングテストの見直しを求めるものです。子どもたちの大変さだけではなく、入試の実務がいかに大変なことか、柏村さんの手紙でよくわかりました。私も、引き続き区議会で取り上げていきます。また、街頭での宣伝でも訴えていきます。