パレスチナに平和を

休戦後、圧倒的な軍事力でガザ地区への爆撃を再開したイスラエル。ハマスの基地があるとして病院や学校の爆撃を続けています。平和のために、日本政府が、国連総会決議の立場に立つことを、区長が申し入れるよう議会で求めました。区長は、江戸川区平和宣言の重みを感じるとしながらも、上川外務大臣が安保理決議、国際法の順守を歓迎するとした国の立場を理解しているとし、ウクライナ侵略を抗議した時とは違う態度で、残念です。

イスラエルのパレスチナ・ガザ地区への無差別攻撃について伺います。日本共産党は「イスラエルはガザ攻撃を中止せよ」「即時停戦を」の一点での緊急行動を求め、要請文を各国政府大使館と国連・地域機関に送付し、アメリカ大使館一等書記官(16日)、パレスチナ大使(16日)、上川外務大臣(17日)と即時停戦に向け、懇談しています。私も一日も早い停戦を願い質問します。

イスラエル軍は、難民キャンプや病院・学校等への1万2千か所への空爆など大規模な攻撃を行い多数の民間人が犠牲となっています。ユニセフ事務局長は、3分の2以上の病院が機能せず、約9割の学校が攻撃を受けていると指摘。国連人口基金事務局長は、戦闘開始後に出産した7千人以上の女性の産後ケアが不十分だとし「病院などを標的にしてはならない」とイスラエルを批判しています。国連女性機関によれば、22日までに1万4千人以上が犠牲となりその67%は女性と子どもとしています。

11月15日に国連安全保障理事会でイスラエルとハマス双方に戦闘の「緊急かつ人道的な中断」を求める決議がされ、日本時間で25日午後2時から4日間戦闘を中断することなどを取り決めた合意が発効し、人質の解放が報道されました。ガザへの人道支援も拡大されましたが、ガザの支援団体は「4日間は十分ではない。恒久的な停戦が必要だ」と述べています。今求められているのは、戦闘中断にとどまらず、イスラエルによるガザへの大規模攻撃を中止させ即時停戦を実現することです。日本政府は、10月27日の国連総会決議、イスラエルの行動を非難し「即時かつ持続的な」人道的休戦と戦闘行為の停止を求める決議の立場に立つべきです。また、ロシアが自らのウクライナ侵略を続けたままでイスラエルを非難することや、今回のイスラエルのガザ地区への攻撃の直接の契機がハマスによる無差別攻撃であったとしても、ハマスに対する「自衛権」をたてに、ガザ地区でのジェノサイドを行うことは決して許されるものではありません。今、区長が、ロシアのウクライナ侵略に抗議のメッセージを表明された時と同様に、即時停戦を求めることを表明されることが大切ではないでしょうか。そこで質問します。

イスラエルのガザ地区攻撃について、一つ目は、人道的休戦を求めた10月27日の国連総会決議の立場に日本政府がたち、即時停戦を求めるよう、区長が国に要請してほしいのですがいかがでしょうか。二つ目は、国連安全保障理事会が示した戦闘中断及び子どもの人質解放を求めることへの賛同を区長が表明されること、以上2点、区長の見解をお聞かせください。

区長答弁:日々情勢が動いている。国に要請してほしいとのことだが、平成7年に江戸川区は生命の尊さ平和の大切さを示した宣言の重さを感じる。国際機関の個々の決定に言及するものではない。川上外務大臣が、人道的休止、国際法の順守を歓迎すると述べた国の立場を理解している。

大橋:ガザ地区で爆撃被害にあった子どもたちの写真が頭からはなれない。国連総会決議の日本政府の棄権を残念に思う。志位委員長が、上川外相に、子どもたちの命を守ることはどうかと問うた時に大臣も同意した。日本国憲法の立場で平和を求めることを区長は発信してほしい。