さっぽろ気候変動対策から学ぶ
猛暑が続く中、北海道は朝夕は涼しさも感じられました。宿泊したホテルのそばを流れる豊平川の河川敷は散歩やマラソンをする人も見られました。夜だけのテント村の飲食店もあり、市民の憩いの場になっているように感じました。夜は行きませんでした。江戸川区の東側を流れる江戸川の河川敷はもっと広く、野球やサッカーの練習場がたくさんあります。
札幌市の脱炭素に向けた取り組みで注目されるのは、その目標が「2013年比で59%削減」ということです。江戸川区は2050年カーボンマイナスで「エコタウン日本一」が目標ですが、2030年は50%削減が目標です。日本共産党は60%削減目指して、再生可能エネルギーを増やしてCO2を排出する事業所・石炭火力発電所の停止を提案しています。停止を提案しなければ大きくCO2削減は進まないからです。
札幌市も家庭と業務部門からのCO2排出量が多い都市型すから江戸川区と似ています。雪国のため、家庭では灯油式暖房・給湯器が広く浸透しており、どうCO2を減らす生活スタイルのしていくかが課題とのこと。各家庭には灯油タンクがあるのがあたりまえですからね。地域特性を踏まえた札幌独自の高断熱・高気密住宅の機銃である「札幌市次世代住宅基準」を決め、認定制度や補助制度を通じて普及を促進しyています。ZEBやZEHーM(ゼッチマンション)といった省エネ性能の高いビルや集合住宅の建設に必要な設計費への補助を(国の補助と併用可)実施しています。この2つは江戸川区はどうしているか確認したいです。
私有施設への再エネ100%電力導入は、札幌駅前地下歩行空間と札幌市民交流プラザ(劇場や図書情報館など)が複合されている「さっぽろ創生スクエア」で、2024年7月からカーボン・オフセットした電力、熱の利用を開始しています。江戸川区でも公共施設の再エネ切り替えが進んでおり、まず、できるところからが大事です。
札幌市は、2022年11月には脱炭素先行地域に選定されました。江戸川区もこの指定を目指して、地域電力会社設立を通しての脱炭素社会の提案をしています。全国で100か所の脱炭素先行地域指定ですから、厳しい選考となります。札幌市が選定されたのは、①産学官連携により積雪寒冷地モデルの構築を目指す、2030年に民生部門の電力消費をCO2実施ゼロにする。都心の民間施設など。②水素モデル街区、水素ステーション、車両を使用など。、③北海道大学キャンパス、太陽光発電、校内循環バスのEV化、④公共施設1396施設、ZEB化、太陽光発電設備、下水熱を利用したロードヒーティング導入など。
水素エネルギーは生成過程でのCO2排出のこと、高価になること、水素ステーション設置も高価になることなどから、江戸川区も推進していますが疑問が残ります。再生エネと省エネを組み合わせ、脱炭素社会をめざすことを進めていきたい。特に江戸川区で断熱材を使用する住宅推進を耐震化と同時に進めていくことが必要だと考えます。