請負工事契約についての不適切事案
江戸川区が1月30日に記者会見を開き、不適切な「分割発注」の工事契約は1123件あったと公表。一般競争入札による契約が必要な学校施設の工事を入札の必要がない130万未満になるように分割して発注していたことが2024年12月に発覚。全庁調査を置くなった結果、5年間で8439件の工事のうち、1123件が不適切な「分割発注」だったと発表しました。このうち98%が学校や保育園などの施設で、「こどもたちのためであればやむをえない」といいた誤った認識が優先された。癒着はなかったとしているが、第三者検証委員会を設けて調査し再発防止策を検討するとしました。第三者検討委員会の設置、区長給料3か月10%減額、副区長と教育長の給料3カ月5%減額処分を2月20日の本会議で決めました。
その後、2月28日に、3月1日から屋根の柱部分の撤去工事を実施と発表し工事を行いました。建築基準法に定める必要な手続きをとっていなかったこと、区の調査により安全性を確認できなかったことが理由ですとしました。子どもたちのためといいながら、建築基準法も守らず、施工後の安全確認も怠ったように見える発表に、ずさんな教育委員会の姿勢を感じます。一日も早く、徹底した調査と対策をしてほしいです。どうしてこういうことが改善できなかったのか、残念です。
さらに、区の発表より東京新聞の3月1日の記事が詳しく掲載されているのもおかしなことです。取材には4社がきて、報道は東京新聞だけだということですが、「区が渡り廊下の基礎の一部を確認すると、鉄骨を打ち込む深さが足りないなど安全面での不備も新たに見つかった。3月1,2日両日で緊急工事をし、撤去費は約127億円のみこみ」と区の公表した内容より詳しいです。
予算特別委員会で質問したいと思いましたが、委員長から、新年度予算に関わる内容に絞って審査してほしいと提案されたことから、十分な解明ができませんでした。3月4日に第三者委員会の委員5名を発表し3月13日の午後3時から第一回目の会議を行うことになりました。傍聴して見守ります。
なれあいともいうべき不適切な「分割発注」がずっと行われてきたことを私は気が付きませんでしたが、仕事を推進してきた区の職員はだれも疑問をもたなかったのかも疑問です。子どもたちにどう説明するのかも問われると思います。大人の責任をきちんと果たせるよう私も頑張ります。