江戸川区の2025年度予算の概要

江戸川区の2025年度予算が発表され、予算特別委員会で審査され、3月11日に予算案が日本共産党以外の賛成多数で採択されました。日本共産党は、一般会計予算、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計の3つの予算案には反対しました。国民健康保険事業特別会計は、一般会計からの繰り入れをゼロにし、子どもの国保料を免除しないことの課題があるものの、30年ぶりの引き下げ案であったため賛成しました。

区の予算は、「積極戦略」と「調整戦略」を全庁一丸となって検討し、その結果を的確に反映した予算編成を行ったと説明しています。一般会計約3346億円。残念ながら、最も大きな無駄遣いであるスーパー堤防事業と一体の高台街づくりを中心にすえ、高齢者への補聴器補助を増額した区がほとんどになっても予算案には盛り込まず、2100年に向けた「中サービスー中負担」の具体化として区民サービスの切り下げと受益者負担を打ち出しています。

そのなかでも区が示した新たな主な事業内容を紹介します。

学用品の公費購入約1億0373万 一部を公費で購入し学校で管理する。小学校入学時の防災頭巾をヘルメット型にして新1年入学時に公費購入。他にも1年生の算数セットは教材室に、3・4年生から使う国語辞典・漢和辞典は学校図書館に、彫刻刀は図工室に。
小岩児童発達支援センター新規設置1122万円 2026年4月開所のための準備。小岩育成室を拡充。
「こんにちは歯医者さん」乳児歯科受診事業 かかりつけ医 1028万円
給食の安定提供 無償化継続、物価高騰での単価改定 29億0670万円
75歳以上の高齢者新型コロナワクチン接種、高齢者インフルエンザワクチン接種(各2500円負担)を無償化 13億2075万円
小児インフルエンザワクチン助成(1回2000円)を高校3年生まで拡充 1億8283万円
ベビーシッター無償の上限時間拡充 2億3565万円
なごみの家にコミュニティソーシャルワーカー配置 1254万円
自転車用ヘルメット2000円補助事業継続 1199万円 537万円増 約2000個?
学校のエンカレッジサポーター(支援員)1億1520万円
校内の別室であれば学習できる子どもたちへのサポート
ダンスチャレンジ 中学校10校 618万円
あーとmeetsプロジェクト 不登校児童・生徒の自立 78万円
新タブレット端末(利用時間・コンテンツ制限機能などを導入したもの)入れ替え 13億9789万円
就労困難者への相談支援体制強化
総合文化センター大規模改修工事 34億6120万円 開館して40年以上経過したため、安全対策と長寿命化に対応するため
避難所支援体制強化2億4994万円 3日分備蓄物資確保。3年計画。
水害ハザードマップの改定 1億0700万円
終戦80年・江戸川区平和都市宣言30年記念事業 210万円 平和の尊さを次世代につなぐために節目の年に事業を実施する。