羽田新ルートは中止を
区議会本会議で何回も羽田新ルートの撤回を求めて質問してきました。今回も、いったん中止し、海上ルートに戻すよう国に働きかけるよう区長に求めました。区長の答弁は「羽田新ルートは必要であり、国に中止を求める考えはない。必要があれば国に声をあげていく」という答弁でした。落下物の事故があったら大変ですし、騒音は生活環境を悪化させています。今回の質問は、区議団のアンケート結果を取り上げたもので、区民の声を届けることを中心に区長に求めたものです。区長の答弁には内容の変化はありませんでしたが、冒頭、「大橋議員は、航空機の騒音や落下物、新ルート問題で10回本会議で取り上げ、私が区長になってから5回取り上げている」と。今回の質問は、斎藤区長になって6回目でした。それだけ、区民の声があることを私は一貫して取り上げています。来年の区議選で、議会に送っていただき、また、この問題を取り上げていきたいです。区長は、落下物は一つもないと答弁していますが、発見された落下物がないだけであり、実際の部品脱落は年間1000件もあります。言い続ける議員が必要ですね。また、私も騒音が気になる一人でもあります。
大橋の11月29日本会議質問を紹介します。
羽田空港荒川沿い北風新ルートは、2020年3月29日の開始以来、約2年8か月経過し、2021年度区内通過機数は従来の3.5倍に増えました。航空機の通過音は朝7時過ぎから上空に響きわたり、耳障りな航空機騒音になれるということはありません。
区議団が今年実施した区民アンケートは1403名から回答があり、新ルートについては、「経済効率のため必要」18%、「わからない」18%、「無回答」も14%ありましたが、45%が新ルートの撤回・中止を求めていました。「環境悪化落下物の危険、元の東京湾からに戻す」が35%、「減便の間だけでも中止」は10%です。また、中止を求める声が具体的に書きこまれていましたが、多くは朝7時からの合計7時間半、新ルートによる区内通過が増えたことによるものです。改善を求める声がたくさん寄せられたといえます。
アンケートには、「なぜ東京湾からの出入りはだめなのか。どうして新ルートが必要か」という率直な疑問から、「落下物の危険がある、そのことにつきる」「環境のために減らしてほしい」「日々騒音に悩まされ心身ともにどうにかなりそうです」などです。また、従来の南風悪天候についても「夜にゴーオンがすごいです」「低空で飛んでいるので恐怖を感じる」と、落下物や環境悪化への不安や健康被害などが寄せられています。
2年前に国が新ルートについての「技術的方策検討会」を設置しました。荒川沿い北風ルート離陸便の騒音軽減方策が検討され、現状の離陸方法が最適だと国交省の秋のお知らせに示されています。しかし、離陸便のルート変更の検討がされたのかはわかりません。そこで、2点質問します。
1つ目は、区議団のアンケートに示された区民の声を受け止め、コロナ減便の間だけでもいったん中止を、さらに、従来の海上ルートに戻すよう、国交省に求めてほしいのですがどうでしょうか。
2つ目は、落下物と騒音対策についてです。外国の航空機も含め羽田空港待機中の航空機チェックの徹底、通過ルート下の騒音に対する防音対策の見直しや、「技術的方策検討会」において、荒川沿い離陸便のルートについても検討するように国に求めてほしいのですがどうでしょうか。