特別支援教室の充実を

特別支援教室をご存じですか? 以前は情緒障害児通級学級という名称で、自閉症、発達障害などの子どもたちが、保護者と一緒に、通級して学習をしていました。教科学習のほかに集団で遊ぶことや一緒に給食を食べることも含んでいました。知的障害がなく、発達障害の子どもたちが通っていました。通級する子どもが増えてきたことや保護者が付き添えない子への支援をすすめるために、すべての学校に特別支援教室を設置して、通級しなくても、先生が各学校を巡回して指導し、個別の支援が受けられることになったのです。

都の教育委員会の初めの設定は、先生1人に子ども10人でした。ところが、子どもの人数が増え続けていることから先生1人に子ども12人と突然改悪し、一人一人計画を立て卒室のめどを1年にすると押し付けてきました。とんでもありません。教育のレベルダウンだと反対しましたが、先生の数が減らされ、今は、年度途中の子どもの入室が増えて、15人の子を先生1人で担当することも。また、教育効果が大きかった小集団学習をやっているのは小学校69校中12の学校です。さすがに、先生たちの頑張りで、無理やり卒室させることにななっていませんが、都教委は卒室を進めています。発達障害の子どもたちが普通学級で学習できることは大事ですが、常に緊張を強いられるのも子どもたちはつらいのではないでしょうか。

江戸川区は独自で先生を配置しません。私は、14校の拠点校を増やして、その拠点校に区費で先生を配置することを求めていつも質問し問題点を明らかにしています。自閉症・情緒障害児固定学級の検討も必要です。たとえば、アスペルガー障害の子は、こだわりが強く、集団学習に参加する困難があります。また、教科によって興味が持てない子もいます。様々な子どもの発達課題に対応するために、週1~2時間の支援だけではなく、固定学級として支援している区もあります。江東区と葛飾区はそいれぞれ1学級づつあります。江戸川区もぜひ検討を進めてほしいです。