「江戸川区生活保護業務不適切事案の検証及び再発防止対策検討委員会」報告

1月29日
昨年1月に起きた福祉事務所第3課の生活保護利用者遺体放置事件の「江戸川区生活保護業務不適切事案の検証及び再発防止対策検討委員会」報告の最終の全体会でした。
 何人もの区民と一緒に傍聴しました。生活保護行政の研究でも第一人者の立正大学池谷教授が委員長として報告についてコメントしました。「・・・事案は社会に大きな衝撃を与え、区の生活保護行政のみならず区政に対する信頼の棄損とともに、生活保護行政に対する国民の不信感を招きかねない重大な問題であった」と。第三者専門委員会が8回、全体会として団体代表3人が加わり3回開催され、より深まったと報告されました。
 「ひとりのケースワーカーの業務懈怠から生じたものであるがその背景には福祉事務所職員の問題、業務量、職場環境の問題などとともに区の生活保護行政に対する姿勢を含めた複雑な要素が絡み合っており、単に職員個人の問題ではなく組織、体制、の問題としてとらえる必要がある」とまとめ、今後区民に寄り添う、より良い生活保護行政の確立を期待した内容でした。福祉事務所だけでなく、全ての職場で区民のためにも職員が働きがいのある職場を願います。