学校統廃合は反対を掲げていたのに
吉田健一区長は、区長選挙のときに学校統廃合反対を掲げていました。
当選してからは、一旦立ち止まり、改めて地域の皆様の声を聞いて検討するとしていました。
しかし9月の所信表明で、区長は当初の予定通り令和11年4月の統合にむけて取り組みを進めると、方針を転換してしまいました。
区長は、今後も過小規模が見込まれていること、統廃合を見据えた教育活動や学校運営がすでに行われており、「このような中で、その前提を大きく変更することは、新たな不安や混乱を生じさせる恐れがあることから、これまでの方針に沿って、令和11年4月の統合に向けて取組を進めることとしました。」と答弁しました。
また、「学校には一定の児童生徒数・学級数が必要」と従来の区の答弁をそのまま引き合いに出しました。
区長が関係区民の声を聞く機会が設けられ、そこでは地域の合意形成は出来ていないこと、これまでの進めたは強引だった、などの意見があったと言います。
しかしそれはすべての学校にあてはめなければいけないのでしょうか。国の示す『標準規模』というものがありますが、それにそぐわないと子どもたちによい教育ができないのでしょうか。そうした教育学的裏付けはありません。
地域の声は統廃合反対
地域の住民からは、この地域に中学校を存続させてほしいこと、学校がなくなればこの地域に住もうという若い人たちが少なくなり高齢化が進むこと、少人数であることが最大の魅力だったこと、小規模校だからこそ通える子どもたちがいて、そういう子どもたちのためにも地域のためにも豊渓中を存続させてほしいという声があがっています。
私もその通りだと思います。国の決めた『標準規模』や区として決めている『適正規模』で型にはめて、みんな同じにしないといけないのか。学校選択制ではそれぞれの特色などを打ち出していますが、なぜ小規模校はダメなんでしょうか。学校にも大規模校もあれば小規模校もあっていいと思うし、そして小規模なら通えるという子どもが現実にいる。
そうした子どもたちの居場所を奪ってでも、『適正規模』にしないとなぜいけないのか。適正規模ありき、統廃合ありきで子どもたちのことが真に考えられていないと思います。
国も標準規模を下回ったら廃校にするべきとは言っていません。地域コミュニティの核としての役割も総合的に勘案して、小規模校として存続させることも自治体が判断することだとしています。
小規模はデメリットか
それでも区は、学校には一定の児童生徒数が必要だなどのデメリットを強調しました。友人関係が固定化するなどとも言いますが、それは何がデメリットなんでしょうか。それよりも子どもに大切なのは、家族や地域の人たち、学校など周囲に大切にされているという安心感ではないかと思います。友人関係が固定的でも、そのなかで安心できる人間関係を経験できることが大切で、そして成長できるのではないのか。区が言っているのは、友達は多ければ多いほどいいというのを、これまた型にはめるものだと思います。
また、豊渓中がなくなれば、光が丘第1中に多くは通うことになる。通学距離が伸びるため、自転車通学も可とするということです。そうすると事故にあう可能性も高くなるなどが心配だという声もあります。
学校の統合・再編計画は、地域から出されたことではなく、区側が住民の上から勝手に決めてしまったことです。
乱暴な学校統廃合計画は見直し、中止するべきであり、日本共産党は引き続きあきらめずに求めていきます。
