今年は豪雨や地震など災害が相次ぎました。その規模や発生頻度があがっており、従来の延長線上でない災害対策が求められています。
第4回定例会一般質問では災害対策として、まず危険なブロック塀の対策を求めました。区は学校をはじめ公共施設の危険性のあるブロック塀を調査し、改善に着手しています。
さらに民有ブロック塀を調査し、安全確保策を検討するとしています。民有ブロック塀は所有者が管理することが基本ですが、危険な塀は改善をはかるため、行政として補助を行うなど、撤去・新設等を促していく必要があります。
しかし、現在の区の制度は「ブロック塀を撤去し生け垣化する」場合しか補助がなく、それでは利用が限られてしまいます。
この問題では国の補助に加え、都が補助を新設しますが、区が制度を見直さない限り「生け垣化」しか使えず、最大限活用することができません。
補助の幅を広げ、様々なブロック塀新設に補助するよう改めるべきです。
区の答弁は「建築基準法等の関係法令の規定、財産権と助成のあり方、他自治体の取り組み事例など、様々な観点から、まずは危険なブロック塀を除去するための方策を検討する」としています。今後に期待したいところです。
また区は、全小中学校体育館へのエアコン設置を10年かけるとしていたところ、都の補助を活用し7年で完了させる見通しです。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2030年には産業革命前より平均1.5度上昇すると予測しており、すでに1度上昇と推測されています。年を追うごとに温暖化による影響が激しくなることが予想されているもと、体育館のエアコンはより早める必要があると思います。