2020年度練馬区予算は2826億円と過去最高で、光が丘病院の移転、子ども家庭支援センターの人員増と児童虐待対応拠点をつくるなど前進面がありました。
しかし、一方で国民健康保険料・後期高齢者医療保険料はまたも値上げです。国保では、40歳年収200万円二人世帯で21万989円、年収400万円なら40万円超になり、さらに子どもが1人増えるたびに5万2800円も保険料があがります。
後期高齢者も、特例軽減が後退し、年金収入80万の一番低い人が年4600円(単身の場合。夫婦なら9200円)と、一番値上がることになります。なぜこういうところに予算をあて、負担を軽減しないのでしょうか。
また、公共施設総合管理計画に基づいて、敬老館などの地域施設を減らそうとしていることも問題です。
春日町では住民の利用が多い地区区民館をはじめ地域集会所、青少年館を一か所に集約しようとしています。
中村橋にあるサンライフ練馬は機能転換するというのですが、ここも利用者が増加している施設で、トレーニング室も多いのですが、年配者が多いことから、もともとは勤労者福祉の施設であることに引っ掛けて見直そうという動きになっています。
ともあれ利用されている機能をなくしたり中身を変えてしまったら区民サービスの後退だと訴えました。災害時には避難所になる施設を減らすことに合理性はありません。
石神井公園駅南口再開発に、総事業費190億円のうち民間開発ビルに概ね80億円、道路開発も含め110億もの税金を投入しようとしているなど、問題点がいくつもあります。
また、財政調整基金をはじめ各種積立金をこの間増やし続け、1000億円に迫っています。こうしたお金を活かし、各種社会保険料の軽減拡大、学校給食費無償化やみどりバスの増便、障害者福祉の充実など行なうべきだと思います。
区民を守る自治体として、生活応援の施策の抜本的強化を求め、予算に反対しました。
引き続き区民の皆さんの要望に応え、新型ウイルスの影響を出来るだけ防ぐことをはじめ全力で取り組んでいきます。