坂尻まさゆき

一般質問②――新型コロナ対策について

2020.12.16

新型コロナは収束どころか急拡大し、感染者が連日過去最高を更新、東京では1日600人を越える深刻な状況です。

政府・菅政権が無為無策のうえにGoToトラベルに固執するもと、いのちを守る自治体の役割が求められています。

こうしたなか東京都では、とや英津子都議をはじめ日本共産党都議団が繰り返し求めたことで、1日最大6万8千件の検査能力が確保され、高齢者施設などの利用者と職員15万人を対象に検査を行うことを決めました。

 

PCR検査費用は全額国の負担で

都の取り組みも活用して、リスクのある地域や業種、施設での網羅的な社会的検査を求めました。また、検査にかかる費用は全て国庫負担とするよう国に求めること、同時に、感染経路を探るトレーサーを配置するなど保健所体制の更なる強化を求めました。

区長は、「自治体の強みは、常に区民の声に向き合っている所にある」「引き続き・・・介護施設等のクラスター対策の強化や、年末年始の医療体制の確保など、実態に合わせた対策を重点的、機動的に実施して」いくと答弁。

また、地域医療担当部長からは「施設等において感染者が発生した場合には・・・利用者や職員に対して広く検査を実施し、感染者の早期発見に努めている。国に対してはすでに、特別区長会を通じて十分な財政措置を求めている。」との答えがありました。

さらなる検査の拡充に言及しなかったのは残念です。背景には自治体にかかる財政負担があると思います。やはり国がPCR検査については全額負担する必要があります。

また、保健所体制については、「職員を従来の約3倍に増員して対応している。さらなる体制の強化については、今後の状況に応じて検討していく」としています。

保健所は人員を増やしたものの長時間勤務を強いられ、疲弊が広がっている状況です。このままでは医療機関同様もたないと思います。

 

経営危機の病院

医療機関への支援はこの間繰り返し求め、区独自の病院経営支援が実現しましたが、支援を受けている病院でも11億円もの借り入れをしている実態があり、さらなる補助が必要です。

PCR検査を行なっている診療所では、「院内感染を完全に防ぐのは難しい」などの声があります。院内感染防止への助成と、診療所への財政支援も求めました。

区の答弁では病院への支援拡充については触れられず、診療所については東京都が補助を行なっていること、必要に応じて国や都にさらに支援を求めるとのことでした。

病院が少ない練馬では、地域の診療所も大事な存在です。そのことを絶対に忘れてはなりません。

最近のNEWS

  • 2025.12.01

    差別のない優しい地域社会に

    2025年7月の参院選挙では一部の候補者や政党が、今の生活の苦しさはあたかも外国人が優遇されていることが原因かのような主張をして、社会に深刻な影響を与えました。 「外国人は生活保護を受けやすい」などなどの主張がありますが ...

    もっと詳しく ??

  • 2025.11.21

    氷川台駅の横断歩道存続!さらに改善を

    大型道路・放射36号線の建設にともない、なくしてしまう計画だった氷川台駅「マクドナルド前の信号機つき横断歩道」について、東京都から「存続させる」との回答がありました。 今年5月、住民の皆さんとともに東京都に要望書を提出し ...

    もっと詳しく ??

  • 2025.11.20

    練馬区立美術館の改築経費 76億円➡倍以上に膨張⁉

    前川練馬区長は、現存の区立貫井図書館・美術館、そしてサンライフ練馬を取り壊す『区立美術館・図書館再整備計画』を、住民反対の声を聞かずに進めてきました。  そんななか、区長は9月の練馬区議会所信表明で、美術館再整備について ...

    もっと詳しく ??

  • 2025.10.29

    木造住宅へ 感震ブレーカー購入費用に補助開始

    練馬区は、区内全域で木造住宅を対象に感震ブレーカー購入費用への補助を開始しました。感震ブレーカーとは、地震による大きな揺れを感じた際に自宅内のブレーカーを自動で切ってくれる装置です。共産党区議団は災害発生時の通電火災を防 ...

    もっと詳しく ??

  • 2025.10.27

    2024年度、練馬区の決算は

    練馬区議会定例会が9~10月にかけて開かれ、昨年度2024年の練馬区財政の決算について審議が行なわれました。昨年2024年度の決算は約80億円の黒字で、ため込んでいる基金の総額は前年から約94億円も増え1,286億円余と ...

    もっと詳しく ??