練馬区議会第4回定例会で、一般質問をしました。第1に、来年度予算について問いました。
◆財政危機を煽る前川区政
練馬区は、コロナ禍の影響で「今後数年で基金残高が底をつく」などとしていますが、基金は目的が定まっていない財政調整基金は439億円、その他の基金も合わせると約1000億にのぼり、コロナ禍を経ても大きく変わっていません。
そのため、過度に財政危機を煽っているのではないかと問いました。
区は、今後区立施設の改修改築経費が増大することや、特別区財政調整交付金が減少していることなどをあげて、そんな指摘は当たらないと答えました。
前川区長になった当初から財政危機を強調してきましたが、むしろ基金をこれまでになく膨らませてきました。まったく積み立てるなとは言いませんが、1000億は行き過ぎではないでしょうか。
一方、区民生活を守るという点ではどうか。
◆暮らしに関わる補助・給付事業を削った前川区政
区民生活が厳しくなるもとで、緊急対策だとして「いきいき健康券」や「高齢者紙おむつ支給事業」を削ってしまいました。こうした暮らしに関わる事業こそ充実させるべきであり、住民合意のない都市計画道路や再開発こそ見直すべきと訴えました。
区は、「暮らしに密接にかかわる事業は最優先」などと答え、各インフラ整備は「練馬区が将来に向け、さらに発展していくために不可欠な事業」「着実に推進していく」と答えました。
いきいき健康券を使った映画鑑賞などささやかな楽しみも奪い、紙おむつ支給でも負担を増やしながらよく言えるものだと思います。
これからの時代、今あるインフラの維持だけでもお金がかかります。新たな開発を進める時代ではないのではないでしょうか。
生活困窮者支援も含め、生活の質の向上に努めるほうが、まちの発展につながると思います。
◆下は区の資料。青い点線のように、急激に基金が減少すると言いますが・・・