すでにご存じの方も多いと思いますが、練馬区立美術館の再整備計画は、吉田健一区長が白紙すると区議会の場で公式に表明しました。
当初76億円のはずであった工事費が高騰でどんどん膨れ上がり、現在は150億円以上かかるとされており、また、設計が特殊な形状であることもあり、今入札を行っても不調になる可能性が高いことから先延ばしにされている状況でした。
区長は、共産党区議団の質問に対し、「文化芸術は区民が生活していくうえで、大切なもの」としつつ、改築に見込まれる経費はあまりに高額なため、白紙に戻すとしました。
設備の老朽化
美術館は建設から40年以上たち、設備の老朽化やバリアフリー対応の遅れがあります。これらへの対応を検討するため、建物の現況調査を実施するとしています。
また、
・これまでいただいた意見への対応
・次年度以降のスケジュール等の検討
とのことです。
これらに際し、客観性・専門性を確保するため、専門事業者の活用を検討するとしています。
エレベーターの契約
新たに建設する予定だった美術館内ののエレベーターについては、「全国的な需要増や人材不足により、エレベーターを製作して納品するまでの期間がこれまでより格段に長くなっている」ことから、計画に先行して契約し、前払いもしていました。
契約は2件あり、契約額は2億7181万6600円で、前払い済額は1億860万円でした。
今後の扱いを受注者と協議をこれから開始するということです。
クラウドファンディング
美術館再整備計画はクラウドファンディングを行っての資金集めもしていました。
これまでの寄附は68件・35人、224万8073円あったそうです。
新規受付はすでに6月13日で停止しており、寄附者に対しては区の考えを伝えたうえで、寄附金の扱いについて意向を確認するということです。
これら美術館計画の見直しについては、ねりま区報6月21日号、区ホームページやSNSで周知するとしています。
計画に対しては、この間築40年の建物は改修すればよく、建て替えの必要はないなど区民の声があがり、反対運動も取り組まれてきました。私たちも議会で再三とりあげ、中止・見直しを求めてきました。
区長選挙でもひとつの、大きな争点をなり、吉田区長が誕生したことでとうとう白紙となりました。
物価高騰も要因としてありますが、粘り強い住民の運動がこうした結果を作り出したと思います。
今後改修が行われ、バリアフリーで誰でも鑑賞しやすくなり、「小さくてもキラリと光る美術館」として、魅力が高まることを期待したいと思います。