坂尻まさゆき

財政危機をあおり福祉施策を削る前川区政

2021.03.26

練馬区・前川区長は、新型コロナによる経済への打撃が区財政にも及び、「かつて経験したことのない財政危機の到来を覚悟しなければならない」と強調しています。

そして、「聖域のない事業見直しによる歳出削減に取り組んだ」と言い、令和3年度(2021年度)の緊急対策だとして、総額56億円もの予算を削り込みました。

そのうち、補助・給付的事業の見直しで約3億2000万円も削っています。

緊急対策と銘打っていますが、財政が好転した後も元に戻す考えはないようです。緊急対策というのは区民に「仕方ない」と思わせるための口実です。

財政難を過剰に煽り立て、コロナ禍に便乗して福祉施策を削る冷たい、姑息な対応ではないでしょうか。

◆高齢者いきいき健康券 マイナス7600万円
対象を65歳以上➡75歳以上に引き上げ。区内映画館をメニューの対象外に。75歳以上は無料の練
馬区立体育館・プール、練馬区立美術館も対象外。

すでに区民の怒りの声があがっているのがこれです。
保険料を払いながら介護保険を利用していない人にも、一定の恩恵をということで始められたいきいき健康事業。高齢者基礎調査で、自分が高齢者だ思う年齢を75歳以上と答えた人が半数以上あったこと、外出応援としている事業目的が薄れてきたことを理由にしています。
元気に意欲を持って高齢者が暮らせる環境を維持していくために、制度の維持が求められます。
区民の意識変化を逆手にとって削減するなど、納得できません。

◆高齢者紙おむつ支給 マイナス6000万円
月額上限8000円➡5000円

これがなくなると、紙おむつに月1万円以上かかることになり、今まで届けてもらっていたのも買いに行かなくならなくなります。暮らしを支えている大事な施策です。

◆高齢者食事(配食)サービス事業 マイナス6100万円
委託をやめ、事業者登録制へ移行。「見守り配食」と呼び方が変わりますが、それだけではありません。高野台などデイサービスセンターの配食がなくなります。また、事業者によって値段が違いますが、全体的に1食あたりの値段があがっています。ある事業者は1食480円でしたが、今度から最低でも594円かかります。

◆第3子誕生祝金 マイナス4000万円
令和3年4月1日出生以降、支給額を 200,000 円から 100,000円に引下げ。

子育て支援の強化が求められている時に、わずか4000万円の予算を削る・・・理解できません。

区は、「区民サービスの確保と持続可能な財政運営を堅持するためには、施策の優先順位を見極め、見直しを行なっていく必要がある」と答えています。

実際には財政運営を最優先し、わずかな区民サービスまで削っています。一方で、未着手の都市計画道路は緊急対策に一つも入っておらず、推進する姿勢です。

区長は「コロナ禍を区民とともに乗り越え、区民とともに前に進むため、最大限努力し、区民サービスの水準を確保する予算」として編成したと言いますが、空疎に響くばかりです。

最近のNEWS

  • 2026.05.27

    国基準でも保育園待機児童21人

    2026年4月1日時点での保育所待機児童数が公表されました。この間、練馬区は国基準に基づいて、親が育児休業中の子どもや、特定園のみ希望している人を待機児童の定義から外し、そのうえで昨年まで待機児童数ゼロ、5年連続だと宣伝 ...

    もっと詳しく ??

  • 2026.05.11

    豊渓中の統廃合はやめ、学校選択制の廃止を

        統廃合が問題となっている豊渓中学校の学区域の子どもたちに対し、区は統合相手となる光1中への指定校変更を無条件に認めてしまいました。 そのことにより、例年40~50人程度入学していた子どもたちの数が一気に10人程度 ...

    もっと詳しく ??

  • 2026.05.10

    ひどい 国保料・後期高齢者保険料値上げ!

     2026年度の国民健康保険料と後期高齢者医療保険料が、また大幅な値上げです。 40歳以上一人当たり平均の国保料は前年比1万45円増の20万2283円に、後期高齢者は単身、年収153万円で年1100円増の1万5200円と ...

    もっと詳しく ??

  • 2026.05.09

    真の待機児童ゼロ実現を!

     練馬区は、保育所待機児童ゼロを5年連続達成したと宣伝していますが、実際には「保育所等に入れなかった児童」が毎年500人前後と高止まりしています。なのに来年度予算では立野町で取得した区有地に認可保育園を1園誘致するくらい ...

    もっと詳しく ??

  • 2025.12.01

    差別のない優しい地域社会に

    2025年7月の参院選挙では一部の候補者や政党が、今の生活の苦しさはあたかも外国人が優遇されていることが原因かのような主張をして、社会に深刻な影響を与えました。 「外国人は生活保護を受けやすい」などなどの主張がありますが ...

    もっと詳しく ??