坂尻まさゆき

子ども子育て支援事業計画について

2023.02.16

練馬区の子ども子育て支援事業計画は、保育園などの年度別需給計画です。

児童人口が計画策定時よりも減少していることを受けて、計画を下方修正しています。

全体として、少子化が進行することを前提としており、克服しようという姿勢が見えません。

幼稚園の預かり保育で昼食提供を

区は幼稚園の預かり保育「練馬こども園」を推進していますが、ニーズ調査で保育園を利用している人のうち、「幼稚園の預かり保育を選ばなかった理由」として、「昼食準備が負担」だという人が8割いました。なので、

・練馬子ども園で昼食を提供できるようにすること

・保護者負担の軽減 を求めました。

区は「練馬こども園の拡大をはかるとともに、昼食の提供を働きかけていく」「低所得世帯等に対しては、月額4,500円を上限に副食費を補助している」と答弁。

認可保育園の増を

また、来年度の認可保育園の増設は区立谷原保育園に隣接する1ヵ所だけで、101人の定員増になりますが、谷原保育園が廃園となれば、純増は6人にとどまることから、

・認可保育園をもっと増やすべき と求めました。

しかし区は、少子化や空き定員の増加などの実態を踏まえての考えであり、「さらに増設する考えはない」ということでした。

少ない保育士配置の引き上げを!

保育基準の引き上げについても質問。

日本の保育士配置基準は4・5歳児で30人に保育士1人。スウェーデンなら6人に1人の保育士であり、あまりに低すぎます。こうした貧弱な基準が、あいつぐ保育事故を招く根底にあるのではないでしょうか。

・保育基準の抜本的な引き上げを国や都に求めること

を要求しました。

区は「現時点で、(そういう)考えはない」という答弁。求めることもしないとは・・・こどもを大切にしたいという思いはないのでしょうか。

子育て予算こそ大幅に増額を!

岸田政権は、異次元の少子化対策などと言っていますが、言葉だけで予算の裏付けもありません。
非正規雇用を増やし、社会保障を切り捨て、国民に痛みと自己責任を押し付けてきたことが、少子化の大きな原因だと思います。

軍事費ではなく、暮らしの、子育ての予算こそ大きく増やすべきです。

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