原爆犠牲者追悼式

今年で43回目となった原爆犠牲者追悼式です。コロナ感染症拡大を考慮して3年間は、滝野講演尾追悼碑への献花だけの略式でした。今年は葛西区民館ホールを使って式典が行われ、猛暑の中、200名を超える参加者がありました。私も毎年参加しています。式典のあいさつにたった原爆犠牲者の会「親江会」山本会長は、G7サミットの広島ビジョンでノーベル賞をもらうかもと思ったが、残念ながらそのような中身ではなかったと述べ、詩吟「原爆行」を吟じられました。岸田首相への苦言もあわせた印象的な開会挨拶でした。

残念ですが、岸田首相は被爆者の期待に応えませんでした。草の根から核兵器廃絶をしっかり訴えていくことの大切さを実感します。

北小岩小学校6年生の発表がすばらしく、心に残るものでした。子どもたちの声にこたえられる大人に、社会の実現のために頑張っていきたいです。

式典の後、追悼碑に献花をしました。

江戸川区の幹部職員は毎年8月6日か9日に独自に献花をしています。今年は9日だとお聞きしました。この取り組みも続けてほしいです。

子どもたちの作文を抜粋して紹介します。

私たちは6年生になり、社会科の授業で、憲法や歴史の勉強をしています。憲法の勉強が終わった後で、先生がみんなに「憲法の3原則」で一番大事だと思うことは何ですか、という問題を出されました。先生は、国民主権という答えが一番多いかなと思っていたそうです。ところがうちのクラスの人のほとんどが、「平和主義」と答えていました。私もそうです。

(中略)仲間を守るために原爆を落としたり、原爆をたくさん持つことで自分の国の強さを誇ったりという人間のおろかさに怒りを感じます。今、私たちのクラスや学校には、たくさんの日本以外の国にルーツを持つ友達がいます。ルーツは違っても私たちは本当の友達どうしです。世界の国々が違いを超えて、互いを脅かさずに仲良くなってほしいと私たちは思っています。

子どもたちのためにも、平和主義をつらぬく日本を大事にしたいです。