政府は核兵器禁止条約の署名批准を
原水爆禁止世界大会8月7・8日
8月7~9日の3日間開催予定の長崎の原水爆禁止世界大会は、台風の影響を受け2日間に短縮されました。
写真は開会総会。被爆者の田中さんは、核兵器使用の危険性が高まっている今、日本政府のやるべきことは戦争被爆国として核兵器禁止条約を批准し「核兵器のない世界」へのリーダーシップをとることを求めました。小林節(慶応大学名誉教授)さんは、核兵器の非人道性を世界に発信し、日本国民は主権者として、日本政府に条約を批准させること、岸田首相に反省を求めることができるのは主権者国民だと強調されました。
私は、しばらくぶりの大会参加でした。高校生平和ゼミナールや東京からの青年の発言に励まされ、江戸川から参加した皆さんとも交流でき、有意義な2日間でした。議会の都合があり、閉会総会に参加しないで先に帰りましたが、江戸川原水協が9日午前中に企画したユーチューブ視聴で、閉会総会の感動を味わいました。参加者一同で9日11時2分に黙祷。
世界大会では、核兵器廃絶を求めて活動している多くの方が世界から集まり、軍事拡大の危険性を指摘しつつ、それを止める核兵器禁止条約を広げていこう、日本政府に条約の署名・批准を求めていこうと確認しあいました。
はじめての爆心地と原爆資料館の見学
開会総会前に、爆心地と原爆資料館も見学。一緒に参加された橋本さんの実家が爆心地の近くで、近隣を案内していただきました。長崎の高校生平和大使の新たな記念碑もでき、核廃絶を求める運動の広がりを感じました。原爆資料館の展示、開会総会に挨拶された市長の言葉、長崎市あげての核廃絶の取り組みを実感しました。資料館は当時の様子を再現し、被爆の実相を伝える展示でした。原子爆弾(ファットマン)4.5㌧の実物大の立体模型は印象的でした。1つの爆弾が一度に10万院以上の命を奪ったのです。被爆者の方とともに、これからも、地球上の生きとし生けるものの幸せを大事にできる役割を果たせる日本の政府にしていきたいです。
長崎市長の9日式典挨拶
報道によれば、長崎市長が9日の式典で「核兵器の抑止力は核兵器を持つことで脅威を与えることとなり、核兵器廃絶こそ」と話したことが注目されます。すばらしいですね。岸田首相が核兵器禁止条約にまったくふれず、G7サミットで核抑止力を公言したままと比べれば、政治姿勢の違いは明らかです。