乳児養育手当て全員支給が実現

今回の補正予算で、乳児養育手当てを全員対象とすることが提案され、全会一致で承認されました。正式には、10月26日の本会議で採択される予定です。所得制限および保育所入所の要件を撤廃し、すべてのゼロ歳児を対象にしたことを歓迎します。

江戸川区独自のこの手当は50年くらい前からあると認識しています。50年前、ゼロ歳児保育を求める声が江戸川区でも広がっていましたが、区は、家庭的な環境で保育することが大事だと「保育ママ」さんを増やしてゼロ歳児を預かり、区立園でのゼロ歳児は23区で江戸川区だけ実施しないまま現在に至っています。自宅で子育てする世帯と保育ママさんに預けて働く世帯には乳児養育手当てを支給してきました。それがすべてのゼロ歳児に支給するのは大きな改善です。また、区立保育園を改築するときはぜひとも、区立園でゼロ歳児保育を実施してほしいです。

私は、第一子の出産は1974年3月7日、妊娠が分かり、預け先が地域にないことを知ってどうしようと思ったときに、母親たちが集まって共同保育所をつくる動きをしていると聞いて、その仲間に入れてもらいました。たんぽぽ共同保育所は、1973年10月に開所。当時は区の補助金もなく、保育ママが共同で保育するという形式で補助を申請する方向でしたが、1974年の6月に保育室要綱ができて、部屋代及び子ども一人当たりの補助金が支給されることとなりました。長い間の運動が実ったこと、本当にうれしかったです。1975年に育児休業が始まったのも大きな子育て支援でした。保育所増設も併せて、働きながら子育て支援を求める運動は大きく広がりました。現在は待機児童ゼロ、乳児養育手当支給と大きな支援ができることも、50年来の取り組みがあったからと思います。うぬぼれでしょうか。