就労移行支援事業所は大事な仕事

5年くらい前でしょうか、なんとか就職をしたいが、身体障害があるとなかなか厳しいと相談にこられたYさん、その後、「私にピッタリの就労移行支援事業所が見つかった」と嬉しい報告をいただきました。就労移行支援事業所に3年7か月(2018年12月1日~2022年6月30日)通い、にハローワークの紹介で2022年7月1日に東京都のある独立行政法人に障害者枠で就職しました。ところが職場に行ってもほとんど仕事がない、職場の雰囲気も重なりメンタルが厳しいという状況でした。職場になじめず適応障害を発症し、かかりつけ医とも相談し、慣れた環境で就労支援事業所の再利用ができないかと要請していると5月ごろ経過の報告がありました。せっかく就職した職場の実態にも驚きましたが、新たな病気も発症してはどんなにつらいことが重なったか、Yさんの話を聞きながら、私にできることはないか、考えさせられました。

区の対応は、「就労移行支援事業所の利用は原則2年、4年利用しているので再利用出来ない」「今は療養に専念したほうが良い」とのことでした。Yさんは納得できないと話を伺いました。再利用を希望していましたが、地域活動支援センターかさいのサポートから、少しづつ道をみつけてきたYさん、障害があっても就労してできることをしっかりやりたいと前向きなYさん、Yさんが信頼する就労移行支援事業所を10月16日に尋ねました。

対応していただいたTさんは、この事業所の経験はながく、3時から1時間近く懇談させていただきました。事業所の定数は8人に一人の職員が国の基準とのこと、この事業所はそれ以上のスタッフがいます。部屋代や水光熱費の固定費の補助はまったくないとのこと、物価高騰支援は、保育所と介護施設に限っていたかもしれません。

訪問したのが3時ごろでしたので、帰る利用者さんがほとんどでした。職場に通うのと同じように決まった時間に事業所に来て、3時には帰るというリズムを大事にしています。安定した就労につながるように「職場定着支援」もしています。障害者支援は、2013年4月に「障害者総合支援法」が発効したことが大きいです。障害者支援のしくみをもっと充実させるために、関係者からの話がうかがえるよう努力します。