子どもたちに豊かな文化をボローニャ絵本館を訪問

2月5日、東京に雪が降った日の午前中、板橋区立中央図書館を視察に訪問しました。第一回定例区議会で図書館の増設を提案するためです。館長からの丁寧な説明、館内の随所にみられる工夫など、開館して3年という中央図書館にこれからの中央図書館の方向性についても学ばせていただきました。東武東上線上板橋駅から歩いて7~8分です。

板橋中央図書館は、平和公園内にあり、利用者も多く、土日は3000人の入館者とのこと、公園でイベントがあればその機会にと6000人になるとお聞きしてまずは驚きです。地域館10で、人口5万人に1つとしています。中央図書館は直営で一部業務委託、地域館は3事業者(TRC,ヴィアックス、シダックス)による指定管理です。中央図書館建設あたっては、住民説明会、パブコメ、アンケート、ワークショップなどを経て建設とのことでした。図書館を新設するのはコスト的にも難しい、今後、電子書籍、返却ポスト、サテライト機能の拡充などを考えていくとのことでした。光が直接館内に届かないような外壁にしているとのことでした。

この板橋区立中央図書館は、友好都市北イタリアのボローニャ市からの絵本の寄贈があったことから絵本館ができました。絵本を通じて交流が進んだというのも注目です。2004年に絵本館が開館し、中央図書館に併設移転しました。私が注目したのは、「いたばし国際絵本翻訳大賞」です。版権のない海外の絵本、日本語版がでていない絵本を探して翻訳を募る機会にしたいと30年継続されています。大賞に選ばれると絵本として1000冊印刷し書店でも販売されるとのこと、文化の発信としてすてきな取り組みです。中学生も応募できます。今後も「絵本のまち板橋」を展開・推進していくため、中央図書館・ボローニャ絵本館が情報発信の拠点として関係機関と協力したいとの館長のお話でした。大使館からも来てもらって交流が続けられているというのも参考になりました。

館内は、学習ルーム以外は来館者がテーブルをそれぞれ利用してほぼ満席のような状況でした。1階はボローニャ絵本館、おはなしのへや、絵本の森など。2階は、産業、趣味・スポーツ、漫画などの書籍があり、ティーンズルーム(子どもたちの要望)があります。3階は、板橋区コーナーには友好都市資料、区の行政資料、議会資料が一定のスペースを取っています。点字資料室もあります。1階の入り口にはカフエがありました。公園に来る方も利用されているかもしれません。