おひとり様がいい、介護保険が大事!

社会学者の上野千鶴子さんのお話をオンラインで7月17日に聞きました。江戸川区の男女共同参画室の企画です。

上野さんは、開口一番、石原都政になってから私は講演依頼が23区では皆無となった。江戸川区によんでいただきうれしいと。玉の自治体で上野さんの講演中止というニュースがあったことを思い出しました。当日は、問題を解き明かし、高齢者を励まし、今後の取り組みまで示唆した納得できる講演で、江戸川区の企画に感謝します。

パソコンの画面からとったものですが、おひとり様が余計な気を使わない自由で最も安心した生き方であり、個性的なおひとり様を紹介。高齢になったから子どもと同居?気を使っての生活を無理にすることはない。介護保険制度の拡充が老後の安心を保障する。介護保険を使って自宅で最後まで過ごす。救急車は呼ばない。救急車で入院したら延命治療となる。本人が望むことか。看取りは介護士と看護師でできる。医者は死亡診断書を書く。

しかし、3年後にはまた介護保険の大改悪がだされる。きちんと意見を言わないとおひとりさまの老後は保障されない。みなさん、しっかりかんがえてほしい。9月16日にオンラインのシンポジウムで徹底分析を行う。ぜひみてほしい。と強調されました。

私は、上野さんのお話に大きな拍手を送りました。介護保険の改悪は、①対象者制限、要介護3以上に限定。介護1と介護2の介護保険外し(各自治体の総合事業に移行)、②利用者負担を原則2割、今は単身世帯280万以上、2人世帯で340万以上が2割負担、③ケアプラン有料化、④利用制限、身体介護に限定、生活援助外し、⑤介護用品のレンタルから買い取りへなどがあります。

2000年から始まった介護保険制度、「保険あって介護なし」といわれてきた介護保険制度ですが、上野さんは、現場の積み重ねで、おひとりさまが自宅で最後まで過ごせるようになってきた。その現場の努力を壊す介護保険制度の大改悪。4月からは訪問介護の収益が増えていると、報酬削減を強行し、廃業した事業者が増え続けています。おひとり様にとって訪問介護はなくてはならない。それをわかっているのに、報酬引き下げというむごいことを政府はやっています。

第10期の改悪が示されています。おかしいの声をあげていきましょう。私も議会で取り上げます。