ジェンダー平等、アイスランド大使に聞く

日本共産党東京都委員会の企画、ー「世界で一番ジェンダー平等の国」アイスランド大使に聞くーをオンラインで視聴しました。関心のある方に声をかける余裕がなくて、私だけ聞きましたが、もっと、多くの方に聞いてもらえばよかったと実感しています。内容をいくつか紹介します。

アイスランドは人口百39万人(江戸川区は約70万人)で、日本へはシシャモが多く輸出されています。地熱(日本の製品という記事があった)または水力発電。平和な国ランキング一位、幸福な国ランキングも上位。ジェンダー平等(13年連続1位)だけではなく、見習うことはたくさんありそうです。

ジェンダー平等の大きな一歩は、1975年の歴史的な女性たちの一斉ストライキ。10月24日、90%の女性が職場や家庭を離れて男女平等を訴えた。1980年にはじめて女性大統領が誕生し、16年間大統領の地位にいた。1983年女性同盟が誕生し、議会を男性が独占していた状況を破った。児童福祉をはじめ、教育、育児休暇など、議会のメインストリームをつくりだした。議員が2016年には女性48%にまでなった。男女平等と女性のエンパワーメントはアイスランド政府の外交政策の一部となり、女性の身体的健康へのアクセスも充実してきた。

男性が育児休暇を取らないことから、2010年にクオーター6対4を国会で決めた。2013年に銀行がつぶれたのは男性中心であったからということから、クオーター制度がきまったこともあり、上場企業の役員の女性比率も33.2%になった。2018年に男女同一賃金法が成立。社長と社員が同じ給料というわけではない。同一価値労働同一賃金。

男女平等社会参画の重要性。女性を排除するのではなく、男性をどうまねきいれるのか。女性に対する性的ハラスメントや暴力、性差別の問題がある。単一民族は日本と似ているが、移民女性の様々な差別が残っている。

90%の女性がたちあがったのは、社会的な空気流れを作り出すことが大事。1960年代から1970年代に、女性の高等教育を受ける人が増えてきた、フェミニスト運動の高まり、全体として社会の動きが助成を動かした。変化というのは、長年の討論・対話、女性の役割、女性の作り出した変化、立ち上がった女性たちが家事や仕事を放棄してデモに出て社会がマヒするのを感じさせた。アイスランドは規模が小さいからより容易であった。

北欧諸国の状況をみてみると、ジェンダー平等がすすんでいる。経済的繁栄、幸福度も高いという結論が出ている。小さい国にとって、労働市場への女性参画は必要なこと。80%の女性が労働、世界で一番高い。ジェンダー平等が社会的にも貢献している。ジェンダー平等で幸福度が高まる。

ジェンダー平等を実施するには、善意だけではだめ、法律を作り実現に至る。一夜にして変わったわけではない。長い歴史。徐々にゆっくり、話し合い対話。自分たちにとっていいことだと理解されてきた。男性が育児休暇を取る重要性。生まれた赤ちゃんと一緒に過ごすことで男性はより塩飽江になれる。家事に男性が参加する波及効果がある。

大使の語った言葉を書いてみました。粘り強い女性の取り組みがあったこと、男性の育児休業が大事だということを実感しました。日本でも大きくジェンダー平等を広げていきたいです。日本が厳しいのは、家父長的な家制度がまだ影響していること、これに統一協会や日本会議などの右翼的潮流が性別役割分業に固執などもあります。女性を安価な労働力として、雇用調整弁として日本の資本主義が発達してきたことも見過ごせません。

女性が声を上げる事、社会変革のエネルギーはここにありそうです。私も頑張りたいです。