教科書採択は公平・公正に

7月25日、日本共産党区議団4名で、江戸川区教育委員会教育長に、公平公正な教科書採択を要請しました。使用教科書の教科書決定は8月22日の教育委員会で行われます。現場の先生方は忙しく、教科書展示会場へ行けなかった方もいたように聞いています。22日当日の傍聴は、教科書会社の方も来る可能性があり、傍聴20名の枠を変えなければ抽選になります。以前は、各学校ごとに教科書見本が配布され、各教科とも学校1票が採択の意見として尊重されていましたが、今は参考意見。私が現職の時には、現場の先生方の意見が尊重されて教科書が変わったことがありました。現在は、教育委員5名が教科書を読みこんで判断します。教育委員の負担は大きいですし、何より現場の先生の意見を尊重してほしいです。教育長は「教科書を教えるのではなく、教科書で教える立場で判断する。学校現場の声、教科書検討委員会の内容も参考にする」と回答しました。採択結果の公表とあわせて、学校からの意見と検討委員会の意見を資料として求めます。

教育長への要請文書は以下の通りです。

日頃から子どもと教育のためにご尽力されていることに感謝申し上げます。教科書採択が行われる8月が目前となりました。教科書採択にあたり、文部科学省が昨年3月に「教科書採択における公正確保の徹底等について」通知を出したことはご承知のことと存じます。その中に、「教科書採択は,これらの採択権者の判断と責任により,綿密な調査研究を踏まえた上で,公正性・透明性に疑念を生じさせることのないよう適切に行われることが必要であることはもとより,採択権者である教育委員会や学校長は,採択結果やその理由について,保護者や地域住民等に対して説明責任を果たすことが重要となります」とあります。今年1月には大阪府藤井寺市の公立中学で教科書の選定委員が在宅起訴される事件がありました。貴教育委員会が、下記の点を配慮され、教科書採択にあたっていただくよう要請します。

1,憲法・教育基本法・子どもの権利条例をふまえ、子どもたちの教育に直接かかわる教職員や保護者の意見、地域・区民からの意見などを受け止めた判断をすること。

2,公平・公正な立場から教科書を採択すること。

3,採択を行う教育委員会開催にあたり、傍聴希望者が多数になる場合は配慮すること。

4,採択決定後はその理由を明らかにするなど、説明責任を果たすこと。