議会で質問、羽田新ルート中止を

区議会第二回定例会で羽田空港新ルートに関して質問しました。

新ルート開始からもうすぐ4年3か月となります。航空機騒音が増えて体調に影響が出ている、落下物が心配などの区民の声がよせられていることから、国に新ルート撤回を求めるよう質問を繰り返してきました。「航空機の都心低空飛行に反対する江戸川区民の会」が、新ルートの影響地域にアンケートを今年配布したところ、100通を超える回答の中で、「うるさくて騒音が気になる」が64.6%もありました。今年1月2日の日航機と海保機の衝突事故の原因に、羽田空港の機能強化、増便、過密化があげられるとすれば、新ルートを続けていいのかがあらためて問われます。ゴーアラウンドが増えたことや航空機の接触事故、管制官の人数が減少しているとも報道されています。事故原因をパイロットや管制官の個人の責任にはせず、客室乗務員や管制官の増員をはじめ羽田空港の過密化解消の検討が必要と考えます。首都圏では国際線は従来通りに成田空港を原則にし、地方空港の利用も増やすべきです。江戸川区内上空を通過している航空機は、2022年度は南風悪天候5360機に加えて新ルート335日3万1506機で合計36866機、新ルート前の4.3倍にもなりました。今のような経済効率優先では、羽田空港の国際線増便が今後も事故につながる可能性があるのではないでしょうか。部品欠落については、今年3月27日の日本共産党宮本徹議員の質問主意書の答弁書で、羽田空港で報告された部品欠落件数は2022年度418件、全国主要7空港では992件にも上ります。報告制度の開始以降、2020年には83.48キロや97.3キロの部品欠落の報告が続いています。これが住宅密集地に落下すると想像するだけで心配です。また技術的方策検討会は2年近く開催が報告されず、新ルートは変更できないという結論も懸念されます。そこで3点質問します。                               1つ目は、1月2日の羽田空港事故原因の徹底究明、及び空の安全安心のために国際線は成田空港に、羽田空港は従来の海上ルートの運用に戻し、新ルートは見直すべきと考えますがいかがでしょうか。                2つ目は、区民世論調査で、航空機区内上空通過における騒音などの影響や落下物の懸念などについて、区民の声を聴いてほしいのですがいかがでしょうか。                                 3つ目は、騒音対策として、学校や病院や高齢者施設などへの二重窓設置を区独自に実施することや、個人住宅への二重窓補助もおこなうべきと考えますがいかがでしょうか。

区長の答弁は以下の通りです。

1,衝突事故は国画検証しており、今後も安全対策と情報提供を国に求めていく。飛行ルート運用について国に要請する考えはない。

2,ここ数年、羽田空港周辺で落下物は確認されていない。今後必要あれば検討していく。

3, 航空行政は国の所管であるため、騒音対策に関しても国の責任で行うべきと考える。

新ルートの問題だけではなく、江戸川区は1971年から南風悪天候の通過ルートになっています。今までも被害を受けていました。羽田のD滑走路が運用されてから多い時は年間8000機通過でした。今でも、梅雨時は羽田空港に着陸する南風悪天候のルートを頻繁に航空機が通過していきます。羽田新ルートが南風運用のため、午後の3時間の区内通過は減りましたが、新ルートで都心部の低空飛行被害はもっとひどいと思います。このブログを書いている最中にも何機も通過しました。気分が悪くて家で休みたいと思っても、1時間に22機通過する状況では気になって休めません。自宅が古いから特に騒音のひどさを感じますが、航空機を利用しなければ移動できないのか、吟味をするべきです。環境に対する航空機燃料汚染の解決策として新しい燃料が模索されていますが、同時に航空機の利用そのものを減らす方法を具体化するべきではないでしょうか。電車で2時間半~3時間で移動できる地域は航空機を使わないというルールはできないのでしょうか。これからも提案を続けます。