部活の外部委託?
区議会本会議で部活の外部委託を質問し、教育長に、拙速に土日の部活委託はせず、検討委員会で丁寧な話し合いをするよう求めました。
中学の部活動は、子どもたちの文化やスポーツへの権利にこたえるとともに、自発的で自治的な活動であることによって、思春期の人間形成を豊かにする積極的な意義があります。江戸川区では、教員の働き方改革も踏まえ、活動の見直しや部活動指導員の配置をすすめてきました。東京都も「部活動ガイドライン」を示しています。スポーツ庁は、6月に、土日の部活動を地域に移行するという方針を打ち出しましたが、予算措置や体制の保証はなく、民営化による部活動の有料化・自己負担増などが懸念されています。おおもとには、部活動指導には人が必要なのに、教員に頼ってきた問題があります。加えて、だれでも参加できる自発的活動のはずなのに、部活動の過熱化、練習時間や対外試合が増えてきた問題があります。外部委託については、関係者での検討、国民的な合意形成、子どもたちの意見に耳を傾けることを大切にしたいところです。
部活動については、教員の部活動顧問の強要をしないことをはじめ、部活動指導員の待遇改善、科学的な練習方法の普及、部活動の自己負担の軽減、土日の地域移行は拙速に行わないことなど検討することはたくさんあります。そこで2点質問します。
一つ目は、部活動の地域移行を拙速に行わず、当面、都教委の「部活動ガイドライン」をもとに部活動指導員を拡充し、部活動見直しもすすめることが必要と考えますがどうでしょうか。
二つ目は、教員、部活動指導員、保護者などを含め、部活検討委員会を設置し、合意をはかっていくこと、子どもと教職員、保護者の要望を踏まえた対応をしていくことが必要と考えますがどうでしょうか。
教育長は「中学校代表校長及び関係部署と課題の洗い出しをしている。学校を通じて子どもや保護者の声を聴いていく」と答弁しました。学校を通じてというのは校長からの聞き取りを指します。部活検討委員会を設置し、丁寧な話し合いが基本だと考えます。引き続き要望していきます。