区福祉事務所ケースワーカーが生保利用者の遺体を長期間放置
福祉事務所区職員(ケースワーカー、経験1年目)が、担当する生活保護利用者(独居の60代男性)の死亡を知りながら、事務処理を怠り、2か月以上遺体を放置していた事件が6月30日に公表されました。事件は1月10日、訪問診療所の職員が死亡診断を区担当職員に連絡したものの、葬祭業者への連絡などを行わず放置。3月27日に福祉用具の業者が男性宅を訪れて遺体を発見したことで発覚したものです。人の尊厳にかかわるあってはならない重大な事態です。この福祉事務所では、他にも、不適切な事務処理が続いており、今後、抜本的な組織改善が必要です。また、事件発覚から公表まで3か月かかったことも問題です。遺体への対応・人権感覚、仕事が遅れぎみだったケースワーカーへの支援のしくみ、組織として機敏な対応ができなかった原因など、区が設置する第三者検証委員会での徹底調査及び改善策を求めます。