「裸足になって」をみて

夏休みに映画を見たいとでかけました。「いつでも元気」8月号の紹介された「裸足になって」(フランス/アルジェリア)です。女性が大変な状況からダンスで自分を表現するまでのダイナミックな展開に画面に引き付けられました。

北アフリカに位置するイスラム国家アルジェリア。映画はまだ不安定な社会を映し出し、懸命にいきぬきバレエダンサーになることを夢見るフーリアが主人公。フーリアは清掃員として仕事をしながら母親に車を買ってあげたいと、夜の闘羊のかけをしてお金を儲けます(羊にオバマとかトランプとかプーチンなど名前がある)。それをテロリストが見ていて、フーリアを追いかけお金を奪い取ろうとして階段から突き落とされ、骨折とショックで声も出なくなるのです。リハビリ施設で聾者の女性グループと出会い、心が変化し、ダンスで自分を表現していきます。フーリアの父親がテロリストに殺害されますが、その理由が、女性が運転している車に乗っていたということでテロリストに引っぱられ殺されたという展開に映画を見ている私もショックを受けました。

最後のダンスの場面はいまでも強烈に心に残っています。圧巻です。言葉の代わりに手話を使った表現を取り入れたダンスです。映画館には手話で会話をしていた方もいました。ぜひご覧ください。上映館はシネスイッチ銀座。上映がいつまでかは確認してください。写真はパンフレットから