自立支援センター江戸川寮開所

自立支援センターは、特別区(23区)の内の道路、公園、河川敷などでの生活を余儀なくされている方や、こうした状態になる恐れがある方に対し、就労による自立と社会生活への復帰を基本に支援する施設です。

23区を5つのブロックに分け、それぞれのブロックを構成する区(江戸川寮がある第5ブロックは、江戸川区、葛飾区、江東区、足立区、墨田区の5区)が5年ごとに順次交代制で、設置、開設、閉鎖、撤去、他区移転を繰り返します。2000年から実施してきました。江戸川寮は、これまで支援を実施していた自立支援センター墨田寮が設置から5年経過し閉鎖するため、2024年3月11日から開所です。運営は、特別区人事・厚生事務組合が社会福祉法人新栄会に委託します。

施設の見学では、新しい施設が、個人の状況に応じた対応がされていることがよくわかりました。まず、利用料はかからない、すべて個室(緊急一時保護事業25名、自立支援就労支援事業45名)、食道、相談室、洗濯室、大浴場、シャワー室、就職活動のためのスーツ室、就労支援のためにハローワークから職員常駐、感染症対策の静養室、喫煙室など、生活し就職活動のための支援が準備されています。メンタルの病気などの場合は、特別に都営住宅をわりふることがあるなど、様々な支援があります。

施設の利用は、福祉事務所からの利用受付、利用承諾、利用開始(施設は各ブロック1っか所あり、同じブロックの施設に入寮します)入所には福祉事務所職員が同行。

施設利用にあたっての利用負担はありませんが、通勤ための交通費、アパート確保のための費用、自立支援住宅での食費は原則として自己負担(一部負担有)

新しい施設を見学しましたが、清潔で、プライバシーが保障され、就職支援もあり、自立への道の支援が見えてきます。ただ、精神疾患がある方は集団生活はつらいだろうなと感じました。自立支援への柔軟な対応がますます必要です。