英語のスピーキングテスト中止を
英語のスピーキングテストは中止をするべきです。江戸川区の教育委員会は現場の声を伝えるべきです。現場からの声をきちんと集める姿勢に欠けているのは残念です。9月7日、大内先生をお呼びして、改めて問題点を伺いました。
課題を挙げればきりがないがと、9点指摘されました。①公平かつ正確な採点はできるのか、採点者がどんな人かはkっきりしない、②評価の点数化の問題、上限100点の得点をA~Fの6ランクに振り分ける、80点の人は20点、79点の人は換算後は16点、③同一問題の受験者を前半と後半の2組に分ける、問題漏えいのリスクを高める、④英語のスピーキングテストと民間試験(ベネッセ)の類似性(実施自治体は9)⑤不受験者の扱い、英語の学力検査の得点結果から点数を付与する、⑥テストの大きすぎる配点、英語の5で調査書点は約23点、英語の総点数だけは約43点、⑦スコアレポートで受験生に通知されるのは「総合得点」とESATーJグレードのみ、4つのパートのテスト結果が示されない、採点内容の詳細がわからない、自分の習熟度がわからない、⑧ベネッセの個人情報の提供と利益誘導・利益相反の疑い、受験申込で、生徒の名前、顔写真、ESATーJの結果がベネッセにわたる、ベネッセは英語教育の教材を数多く出版、民間企業が公立校入試に関わることによって自社の利益誘導につなげることがあってはならない、⑨公立中学校での進路説明会での説明の不十分さ、学校によっては説明がない、説明があっても何が何だかわからない状態の保護者、⑩1月中旬のESATーJの結果返却による進路指導の困難、志望校を変更しなければならないほどのこともあるが、ほとんど出願には間に合わない。問題噴出の試験当日の混乱と問題点もたくさん指摘されました。そして、ベネッセが撤退した意味を「反対運動、ベネッセへのイメージダウンの広がり、試験の実施コストが増加、都教委の無責任さに呆れた、住民訴訟」などをあげられ、つまり儲からないと判断したのではないかとの大内先生の指摘は大いにうなずけるものでした。教育の新自由主義の浸透にも触れられ、私企業が公教育そのものに入り込む、経済産業省が教育政策へ介入、公共の私物化の指摘はその通りだと実感しました。大事なのは「公教育の充実」。私もその視点を学びながら議会で取り上げていきたいです。