映画「長崎の郵便配達」
新婦人しんぶん7月30日号に映画の紹介があり、銀座にしばらくぶりに行ってきました。
新婦人しんぶんの紹介記事です。
映画「ローマの休日」に出てくる記者のモチーフになったともいわれるピーター・タウンゼンド。その後、ジャーナリストとなった彼が、日本の長崎で出会ったのが、16歳のときに郵便配達の途中で被爆した谷口すみてるさんだった。(谷口さんは2017年におなくなりになりました)谷口さんを取材し、ノンフィクション小説「THE POSUTOMAN OF NAGASAKI」を出版。女優でもあるタウンゼンド氏の娘・イザベルが、父親の著書を頼りに長崎でその足跡をたどり、父と谷口さんの友情、平和への思いをひもといていく姿を映したドキュメンタリー。
イザベルさんが2018年夏に長崎を訪ねて歩く様子をドキュメンタリーにした作品です。川瀬監督は台本をあえてつくらず、タウンゼンドさんの足跡をたどるように長崎市内を歩いてもらったといいます。イザベルさんは日本語がわからなくても人の懐にすっと入っていくと、監督は述べています。谷口さんの新盆に手作りの船を曳いていくときに同行した場面、長崎が一望できる高台(神社の境内)から街を見る場面はとても印象的です。映画には、2015年のニューヨークで開かれたときの谷口さんの演説も収録されています。
谷口さんの命がけの訴えが核兵器禁止条約に結実したこと、日本政府が背を向けていること、イザベルさんの父への思いと、ドキュメンタリーの映像が迫ってきます。
ほかにも、「島守の塔」「プアン」など、時間があれば銀座まで、また見に行きたいです。