北区十条駅前のジェイトエル視察

子育て教育力向上特別委員会で北区十条駅前のジェイトエルに視察に行きました。再開発ビルは、分譲タワーマンションと一体の4階建ての3階4階を使った公共施設です。20年前から再開発ビル内の公益施設用途検討を開始し、2022年にジェイトエル条例を制定、2024年12月1日竣工。再開発ビルの名称「ジェイトテラス」「ジェイトモール」の一部のため、施設の持つ多様な機能がまちとつながる(L:リンクする)という想いをこめて「ジェイトエル」の名称としたとの説明でした。

利用案内のリーフには「出会う、読む ひらめく、体験する」とあります。専有面積は約1523㎡(3階1043㎡、4階480㎡)開館時間7時半~22時、貸出施設は8:30~22時、休館日は12月29日~1月3日。

4階のホールでお話を聞いてから、4階にある多目的ルーム、音楽・動画編集室、3階の図書館(図書館法上の図書館ではない、貸し出しはしない、蔵書は約1万、図書館流通センターに委託)、創作室などを見学しました。たくさんの区民が利用されていました。蔵書数が1万冊はすくないとおもいますが、区民はどんな受け止めでしょうか。このジェイトエルが開所したことから上十条図書館廃止(蔵書5万冊)されたことが気になりましたが、近くに中央図書館があること、図書館機能を持っている事、施設の複合化の視点から廃止との説明でした。廃止反対の声はあったが、強い意見は聞いていないということでした。

北区の事例を聞きながら、船堀駅近くの新産業ビルの図書館については、区は図書館法上の図書館設置をすると区長は答弁していますが、区内公共施設再編も示していることから、葛西図書館が閉館されるのではと心配になりました。図書館は区民の利用も多く文化共育の拠点でもある公共施設です。公共施設の複合化で区内図書館が減るようになっては大変です。

朝7時半の利用時間は、朝から出勤前のコーヒーを飲む人もいるとのこと、公共施設の多様な活用といえます。創作室では、最新の機械がそなえられており、多様な作品作りに対応しています。創作活動の機材を自由に使える施設は江戸川区にはないので、注目です。

機材のリスト UVプリンター、シルクスクリーン、3Dスキャナー、3Dプリンター、3Dモデリングマシン、カッティングマシン、職業ミシン、ロックミシン、刺繡ミシン、卓上製本機、卓上裁断機、レーザー加工機