江戸川区の少年非行

9月2日、江戸川区青少年問題協議会が開催され、25名の委員が学習したり区の報告を受けたりしました。前半は、「インターネット上の人権侵害等、違法・有害情報における課題と関係者の対策」と題して違法・有害情報センター長の石原友信氏から密度の濃い講演をお聞きしました。ネットトラブルは一生消えないこともあり、相談窓口を約7割が知らない実態があることから、健全な日常生活を過ごす大切さ、日常生活の充実など、モラルの向上を目指していきたいと話されました。また、区内における少年非行の状況は、江戸川少年センターの吉村文江所長が報告しました。江戸川区は、非行少年、刑法犯少年は減少傾向にあるが、ぐ犯少年は少し増加傾向であると報告がありました。「ぐ犯」という概念は非行少年と重なることもありますが、家庭に寄り付かないとか、犯罪の対象にならない問題行動といえます。家庭に様々な課題があり家庭に居場所がない少女を支援しているNPO法人もあります。「家族そろって夕食」が食べられる家庭はどのくらいあるでしょうか。人権無視の長時間労働やシフト労働などは大きな問題ですが、生活や仕事が多様化し、医療介護などの職場に従事するかたは、「家族そろって」がかえって「しばり」になることもありそうです。

子どものこころを受け止められる居場所、人間関係、子ども食堂に見られるような家庭だけではなく多様なサポートが求められています。