江戸川区は羽田新ルートのいったん中止も認めず
9月30日は決算特別委員会の環境費審査があり、私は、コロナ減便のなか新ルートはいったん中止を区として国に求めるよう質しましたが、その考えはないとの答弁でした。本当に残念です。ただ、いったん中止を求めている区民の声があるのは承知している、その声を国に届けていることは確認できました。9月30日、朝7時台から北風新ルートの離陸便が区内上空を通過していました。10月1日も朝から通過しています。
区が資料で示した区内通過機数(30日夕方にホームページに掲載)は、南風悪天候の便数も加えると、2020年度2万3463。2021年度3万0141と増えています。3年前(北風新ルート開始前)の南風悪天候のみでは8833通過。3年前と比べ2020年度は約2.7倍、2021年度は3.4倍にもなっています。騒音・落下物の心配は続いています。
日本共産党江戸川区議団が区民アンケートを6・7月に実施した際、羽田空港新ルートについて意見を聞きました。このアンケートは2年に一回区議団が様々な区民の声を聞くために実施しています。アンケートをポストインし、今回は約1400通の回答がありました。
羽田新ルートについての区民の声を数字でみてみると、①新ルートが必要7.5%、②減便の間だけでも中止8.9%、③環境悪化、落下物の危険があり、元の東京湾からの出入りに戻す45.2%、④わからない29.7% ⑤その他8.8%でした。意見をお寄せいただいた方で、「飛行機を眺めるのが良い」「慣れた」「協力するしかない」という方もいますが、「安全性を考えてほしい」「恐怖を感じる」「落下物が心配」などの声が多数寄せられました。
月別便数をみると、2021年度の1月と2月の南風悪天候はゼロです。新ルートがなければ、静かな空だったのです。静かな空を返してほしいです。
アンケートの声をもう少し紹介します。
〇うるさいから睡眠時間は少ない。〇減便しているから今のところ影響は感じないが増えてきたらどうなるか気になる。〇夜にごう音がすごいです。〇風のある日は騒音がすごい。〇窓をあけるとリモート会議ができない。〇低空飛行で飛んでいるからかなりうるさくサッシがガタガタと音を立てる。〇通過時の音が非常に苦痛に感じられ、耳・頭が重くなります。〇飛行機が通るたびに落下物が心配です。〇安全なルートが最優先と思います。
また、区民が知らないこともわかります。
〇なんでそうなったか説明してほしい。〇なぜ東京湾からの出入りがダメなのか。〇なぜ増えたのか。〇北風新ルートを知らなかった。
やはり、説明会が必要です。しかし、国は関連する区内15自治体に国交省のお知らせを全戸配布するのみ。国交省のお知らせが私の自宅に9月29日にポストインされました。2021年度の全戸配布の費用は千葉県で配布したニュースレターも含めると約2億5千万円。費用も掛かっていますが、これで終わらせるとは納得できません。