羽田新ルートで、航空機の区内通過が増加
2023年10月3日決算特別委員会環境部
9月末に、航空機騒音の測定結果がHPに掲載されました。南風悪天候の着陸ルートは、都心ルートができるから区内通過は減るという説明でしたが、昨年度は5360機通過と5年前と変わりません。
Q:羽田新ルート」で南風悪天候の区内通過は減らないのか
A:国に確認しましたが、夕方の3時から7時の時間帯の3時間は「減る」ではなく「通過しない」と国は説明している。
Q:新ルートで夕方の3時から7時までの間の3時間は通過しないとしたのに、区内上空を通過することがあったのはどうしてか
A:雷雲などのためのコース変更、やむをえないと判断と国の説明。
昨年度、減便の間だけでも新ルートの一旦中止をという陳情が区議会に出されていました。審議未了となりましたが、環境部として「減便の間だけでも」という区民の声をうけとめてほしかったです。江戸川区の陸域を通過する航空機は、2005年は年間35日926機、羽田空港の全着陸機数の1%もありませんでした。2013年のD滑走路の本格運用にあたり、環境アセスメント調査を国は実施しています。
Q:新ルートでは環境アセスメント調査をどうしてやらなかったのか。
A:新たな滑走路の建設ではなくコースの変更のため実施しなかった。
Q:区民アンケートをぜひとってください。どうですか。
A:アンケートはやらない
2022年度は南風悪天候と北風荒川沿い新ルートを合わせると36866機で、羽田空港を利用する飛行機の18.39%2割近くが江戸川区内陸域を通過しています。新ルート開始前2019年8554機通過に比べても、4.3倍に増えました。飛行日数を見てもほぼ毎日通過です。羽田新ルートは全部で4つあります。その中で荒川沿い北風ルートは、運用時間が最も多く通過機数も多いため、航空機騒音は区民生活に大きく影響します。新ルート下の学校で、8時台の全校朝会時の校長先生の話が聞き取りにくい、引っ越してきた区民からも騒音が気になると声が新たに寄せられています。最大騒音レベルが82デシベルの大型航空機の騒音はじめ、航空機通過が増えていることへの騒音対策が必要ではないでしょうか。品川区は区民アンケートを取ると聞いてます。
Q:区民に大きな負担をかけている新ルートを中止し、海上ルートに戻すことを国に求めてほしいのですが、いかがでしょうか。
A:国に中止を求める考えはない。
元の海上ルートでも、管制塔の指令で増便は可能だと専門家も指摘しています。近年は、大きな落下物の事故はありませんが、騒音、落下物の危険の不安は払拭されていません。引き続き、説明会の開催を、議会でもそういう意見が出ていることを含めて伝えていただいて、来年度にはぜひとも、実現してほしいです。区民の声を聴くためのアンケートと、国に中止を求めることを改めて求めます。