ジェノサイドを許すな
「ジェノサイド許すな」11月12日づけのしんぶん赤旗日曜版の一面の記事です。G7サミット外相会議が11月7・8日に開催されました。その前に外相がイスラエルに行ってきたことも気になっていました。日本が憲法9条を持つ国として中東の国々に信頼されていたのが崩れてしまったと。マグドナルド社がイスラエル軍に食料提供したことから不買運動がよびかけられたとのニュースも目にしました。
憲法を読みませんか。前文には次のように書かれています。「(前略)日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、先生と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則にしたがうことは自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」(一部かなづかいをかえてあります)
日本国憲法の理念は素晴らしく、このことから日本を信頼していただいた歴史をみても、今の岸田政権がいかにアメリカ言いなりか、大変残念です。イスラエルは、イスラム組織ハマスの無差別攻撃に対する「自衛権」をたてに、圧倒的軍事力で難民キャンプや病院への空爆、救急車の車列にミサイル攻撃するなど報復しています。この一か月、ガザで1万人以上が犠牲になり、4割以上が子どもと報道されています。イスラエルの蛮行は明白な国際法違反です。
日本共産党は6日、「イスラエルはガザ攻撃を中止せよ」「即時停戦を」の一点で緊急の行動を強めるよう各国政府、国際機関に要請しました。ところが、大変残念なことに、G7外相会議共同声明で、イスラエルの「自衛権」を明記し、ハマスの攻撃を厳しく非難し、ガザ侵攻そのものの停戦も求めていません。ロシアによるウクライナ侵略をめぐっては「国際法違反」と厳しく非難してきたのに、イスラエルの難民キャンプや病院への攻撃は国際法違反にならないのでしょうか。一日も早く停戦を求めます。