「逆転しない正義」「戦死せる教え児よ」から

朝ドラ「あんぱん」で、「逆転しない正義」の言葉が放送されました。たかしがノブに言います。

「死んでいい命なんて一つもない。どうすればいいかわからない。正しい戦争なんかあるわけない。そんなのまやかしだ。そのまやかしの正義で敵も仲間もも大勢死んだ。だから、正義なんて信じちゃいけない。逆転しない正義があるとしたら、それを見つけて、ちひろのために、そうすることができたら、何年かかっても何十年かかっても、みんなを喜ばせたい。そう思ったら生きる気力がわいた。のぶちゃんも生きてくれ。二郎さん、ノブさんが大好きなこどもたちのためにも」

感動しました。そして、高知といえば、竹本源治の詩が頭に浮かびます。コピーを掲載させていただきます。そして、柳井さんと山原健二郎議員のことも。

戦死せる教え児よ 1952年1月30日 竹本源治

戦死せる教え児よ

逝(ゆ)いて還(かえ)らぬ教え児よ

私の手は血まみれだ

君を縊(くび)ったその綱の

端を私も持っていた

しかも人の子の師の名において

嗚(あ)呼(あ)!

「お互いにだまされていた」の言訳が

なんでできよう

慚(ざん)愧(き) 悔(かい)恨(こん) 懺(ざん)悔(げ)を重ねても

それがなんの償いになろう

逝った君はもう還らない

今ぞ私は汚濁の手をすすぎ

涙をはらって君の墓標に誓う

「繰り返さぬぞ絶対に!」

(1952年1月30日 高知教組「るねさんす」44号に掲載)