江戸川区医師会と予算懇談
毎年、予算要望をお聞きしたいと江戸川区医師会役員の先生方との懇談をしています。今年は8月23日でした。忙しい中、時間をとっていただいたことに感謝です。
一年前の8月23日に、区教委がオリパラ学校観戦の中止を発表したことを思い出します。この観戦中止には医師会の先生方の助言があったとあとからお聞きしました。区政に様々な形でかかわっていただいていることもよくわかった例でした。
さて、懇談では、医師会から文書で要望もいただきました。①災害時の避難ルートの策定ーコロナ感染症をふまえた避難の方法、避難所の確保など②小中学生の近視進行抑制ーGIGAスクール構想によって子どもの近視が心配、③色覚異常者の就職先の規制緩和、④フレイル予防ー啓発を、⑤検診の啓発ーがん検診だけでなく一般健診の大切さの周知を、⑥タバコ対策ーより効果的な対策を、⑦予防接種ー性教育とともに子宮頸がんワクチン勧奨と健康被害に対する手厚い支援、高齢者の帯状疱疹ワクチン支援
どの項目も大事な内容です。今後、様々な場面で区に伝えていきます。懇談の中では、コロナ感染症の広がりの中で、陽性者の届け出のパソコンの打ち込みに時間がかかること(最低でも一人5分)から、どこでうつったかなどの項目は必要ないからもっと簡単にと要望されました。また、保健所の充実の大切さ指摘されました。感染者が増える中で、発熱外来が不足しています。病院としても全体の患者数が減っており、検査を病院がやるのを嫌がる患者もいるとのことです。発熱外来に特化すると収入が減ることになりこれも難しいと率直な意見を伺いました。コロナ対策を進めるうえで、医療機関への助成、診療報酬の引き上げなども検討されるべきではないでしょうか。首相は、医療の充実の対策をせずに、全数把握を続けるかどうかは自治体任せという無責任さ。医学部の学生を減らしてきた政治の責任も問われます。OECDの中の平均医師数1000人当たり3.5人、日本は2,56人。全体で13万人医師が少ないという実態です。