「みんなのこうえん」って何?

江戸川区は、2100年プランの具体化として、昨年12月特別号13ページに、『地域住民などの多様な主体が公園を活用・管理する「みんなのこうえん」を進めていきますとしています』と示しました。説明には、インフラ維持管理・補修・改修コストの最適化の中で、他にも「安全性を維持したうえで、道路の補修・改修頻度を見なおし、インフラにかかる維持管理コストを2100年までに10%削減します。公園の機能(遊具・手洗い所)や、街路樹の維持管理方針を整理し、計画的で効率的な整備や維持管理を行います」となっています。

「みんなのこうえんガイドライン」が、今年の4月に公表されました。大橋は、この時は生活振興環境委員会に所属していました。十分対応ができなかったので、あらためて、決算特別委員会で取り上げました。

区の広報8月15日には、「区では、みなさまの身近な公園が「地域の庭」のようになってほしいという想いから、「みんなのこうえん」として地域のみなさまが主体となって利活用していただきたいと願っています。「みんなのこうえん」は、公園で清掃や花壇づくり等のボランティア活動をしたり、季節に応じて地域のイベントを行うなど、「ゲスト」から「キャスト」としての公園づくりです」とあり、具体的には「活動を行う公園の場所や機関、活動内容、謝礼金等について相談の上、区と協定をむすんでいただきます。シルバー会員の方々の就労状況に影響がでないよう配慮するとともに「みんなのこうえんサポーター」が実施したい活動場所や内容について調整し試行期間を経たうえで活動を行っていただきます。なお、一部報道機関において「みんなのこうえんサポーター」募集に伴い、公園清掃業務に従事するシルバー会員の皆様の就業機会が突然に失われる旨の記事が掲載されましたが、引き続き、シルバー人材センターと連携を図り、丁寧な対応に努めてまいります」としています。

決算特別委員会での質問のために、10月3日朝の8時半ごろ、東葛西さくら公園で仕事をされているシルバー会員さんに取材しました。

「みんなのこうえんサポーター」の実証実験として、東葛西さくら公園で清掃活動を行ったとガイドラインに紹介されていたので、現在はどうなっているか確かめに行きました。仕事をされていた方は、「東葛西公園に清掃場所を移動してくれといわれて半年、10月1日からまた元の東葛西さくら公園に戻ってきた。人材センターの指示。この半年間は清掃は不十分で、特に砂場は汚れがひどく遊べる状態ではなかった。砂場のことは家が近いので気になっていた。10月1日からここに戻って砂場の清掃を徹底した。近所の女子がおじちゃん遊べるようになってよかった、ありがとうと。ボランティアでは、清掃活動の徹底は無理、私たちはプロ意識をもってやっている。また、生活の足しにと働いているシルバー会員もいる。シルバー会員の仕事を奪うような区のやり方はやめてほしい」と意見をいただきました。以下、委員会でのやり取りです。通常の清掃などボランティア活動の内容がわかりません。決算のため、委員長からの指摘もあり今年度の活動は聞けませんでした。東葛西さくら公園は、今年の4月から9月末までボランティア登録団体が仕事をしていました。そのボランティア団体がこの公園の清掃をやめたため、シルバー会員の方の仕事に戻ったようです。区に後から聞きましたが、交代した事情は教えてもらえませんでした。シルバー会員の仕事場を奪うことはないということは確認しました。

大橋:みんなのこうえんサポーターと区は協定書を取り交わすとありますが要綱はどうなっていますか。

区担当課長:支払い要綱は作っていない。ガイドラインに記載した内容で行う。

大橋:東葛西さくら公園のモデルケースの内容を教えてください。

課長:令和4年から様々な種類の活動、プレイパークなど。

大橋:プレイパークの実績をもっと詳しく。

課長:公園をどう活用できるか。イベントの検討、パークカフェを開催。

大橋:プレイパークは2年くらい前ではないか。清掃活動はどうか。

課長:イベントの際は清掃、通常にも清掃ができるか検討。令和6年度まではやってない。

大橋:要綱を作ってほしい。

課長:ガイドラインの通りに実施。報酬支払いの要綱は作らない。