登校前の子どもの居場所はじまる

保育園は7時半から保育が始まりますが、学校は8時10分に門を開いてこどもが学校内に入ります。もっと早くから校内に入れないかという声を受けて、区が始業前の7時半~子どもの居場所を校内に設ける事業を始めました。子どもを見守るのはシルバー会員さん。学校の校門前で待っている子どもたちの姿もあるためと区教委は説明しています。家で一人でいるより、学校で預かってもらえればという声を区が具体化した事業といえます。全校実施を予定していますが、区内9校、葛西地域は第二葛西小、宇喜田小、二之江第二小です。第二葛西小に伺いました。

  

第二葛西小学校の始業前居場所について11月12日に副校長先生にお聞きしました。お忙しいところ、丁寧に説明いただきありがとうございました。第二葛西小では10月20日から実施しています。場所はすくすくスクールの部屋で、朝7時半~8時10分。シルバー会員さんの勤務は7時20分~8時20分の1時間。

第二葛西小では、アラームは3つセットされています。学校、すくすくスクール、図書館サテライト。朝、シルバー会員さんがすくすくスクールのアラームを解除して受け入れがはじまります。私(副校長)は学校内にいますが、学校はタッチしません。事前調査では100名くらいの希望者がいましたが、実質利用の子どもはまだ少ないです。登録すれば区から白いバッチを配付し帽子につけます。利用する期限は辞退しない限り継続されます。利用申し出は区に行います。新規の申し込みも受けます。この居場所の案内は保護者向けのテトルで配信しました。

シルバー会員さんが月末に利用記録・日誌(A4)を副校長に提出するので、内容を確認して区に交換便で区教委に送付。毎朝、仕事の終了の時はシルバー会員さんが職員室に挨拶に来ます。導入までのシステム作りが大変でした。シルバー会員さんへの説明、すくすくスクールのアラームだけ解除するため、始業前に子どもが他の場所に移動するとアラームが鳴るため、子どもの動線を見守りながらすくすくスクールの場所に入れるように校内のどこにシルバーさんに立ってもらうとよいかなど。東門に1人(校内に入るのは東門だけ)、昇降口に1人中央階段に1人(アラームがならないように)、居場所のすくすくに1人という配置で行うことになりました。

居場所は、区教委の責任で実施しますから、緊急対応は、学校ではなく区に連絡をすします。副校長は学校にいても基本的な対応は区が行うことになっています。準備の時に、シルバー事務所と学校と区といろいろ話し合いました。学校としては、居場所となるすくすくスクールと学校の打ち合わせで、すくすくスクールのものは利用しないように布をかぶせるようにしたとのこと。朝、目に触れないように。朝の時間は家から持参した本を読むとか宿題をやるとかしてすごす約束になっているようです。

居場所の設定のために細かな準備をし、保護者に知らせ、子どもたちの居場所を確保していることに感謝します。