江戸川区2370億円の積立基金活用を

2023年3月末で、江戸川区の積立基金は、なんと、2370億円!全国2位です。ちなみに1位は大阪市。大橋が、教育の充実のために、この基金を取り崩して、区費独自で先生を採用するよう求めました。江東区、葛飾区、足立区では、何らかの形で区の予算で講師を採用して各学校に配置しています。退職した先生方を頼った上手なやり方といえます。

3月7日の教育委員会予算審議で、区費の先生を積立基金を活用して採用することを区長に求めましたが、区長は、「それはできない。子どもの財布に手を突っ込むことになるから」と答弁。「あまりにも意見が真逆、あらためて区長と論争をしたい」と述べて、英語のスピーキングテスト中止の質問に切り替えました。「子どもの財布に手を突っこむ」というのは、「将来世代につけを回さないために積立基金をできるだけためておく」ことをやめることはできないという論理です。将来の子どものためにといって、今、区民税を納入し、今を生きる子どもや多くの区民は物価高騰で苦しんでいるのに、他区と同じような恩恵が受けられないのは、大きな矛盾です。区長の言葉に愕然としました。

予算特別委員会の日本共産党区議団の一日の質問時間は25分間です。教育課題では、5つの課題で区の姿勢を質し要望しました。①教員の働き方改革にために先生を区費独自に増やすこと、②わずか年800万程度の予算ではなく、奨学金制度を拡充し、将来世代を応援すること、③子育て支援の給食費無償化を、④特別支援教室の充実のために拠点校を増やし、区費講師配置を、⑤英語のスピーキングテスト及び都立高校入試導入中止を。

それぞれ、5分以内に実態を述べ、改善を求める質問をします。講師の配置に積立基金の活用を具体的に触れたのは初めてでした。それは、足立区が基金を活用して、学校給食費中学生給食無償化、私立医科大学まで支援する奨学金制度に10倍の希望者、独自の生活給付金支給など、思い切った施策を実施したためです。足立区とほぼ同じ人口であり、区民の所得水準も似ています。だからこそ、江戸川区でも実施を求めましたが、先ほどの区長答弁となりました。区長に反論すると、時間が足りなくなり、スピーキングテストの中止の意見が言えないので、やむなく、途中でやめたのです。議席がもっとあれば、追求する時間が確保できます。

区議会議員選挙で、共産党区議団の4名議席確保は区政を変えるための最低条件です。お力添えよろしくお願いします。