2026年7月3日、4日に、都市計画道路放射36号線が今後建設されることにともなう氷川台駅周辺のまちづくりに関わる地区計画の説明会がありました。
地区計画とは、
「地区の課題や特徴を踏まえ、住民と区が連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて「まちづくり」を進めていく手法。地区計画の内容は、今後の新築や建替え等の際に適用されます。現在の建物に対し
ては適用されない」とされています。
具体的には指定された地区のなかで、建物の高さを制限したり、敷地面積の最低限度を定めたりします。建物の色や屋外広告物等の色についても原色の使用を避けて周辺に配慮するという制限もあります。
もともと各地域には低層住居専用地域・中高層住居専用地域・第1種第2種住居地域などなどの指定があります。それぞれで建物の高さ制限等が決められていますが、地区計画ではそのうえに高さ制限を定めます。
氷川台駅周辺地区計画ではでは、
駅周辺地区
正久保通り沿道地区
放射36号線沿道地区
住工地区
住宅地区A地区
住宅地区B地区
の6つの地区に分けられています。
👇説明会資料から

特に駅周辺地区は、放射36号線建設にともない、駅前商店が軒並みなくなってしまうという問題があり、住民にとってそれをどうするのかが大きな懸念点になっています。
説明では、駅周辺地区で「総合設計制度」なるものの活用を可能にします。
敷地面積1000㎡以上の土地で、一定以上の空地(公道から建物までの距離を一定空けて公共的な空間をつくる)をつくれば、本来は高さが30mに制限されるところを36mの高さまで可とするとしています。敷地が2000㎡ある場合は45mまで高くできます。
さらに、「放射36号線に面する1階部分は、店舗、飲食店、事務所等の用途にする」ことを条件にしています。
これによって、新たに店舗等を誘導しようということです。
👇説明会資料から

もちろんその通りにいくかどうかは、複数の地権者が協力して土地集約をしなければならないという困難があること、そして事業者の判断になるため確定的なこととは言えません。
周辺と比較して高い建物が建つとなると、景観やビル風などの影響も考えられます。
放射36号線を建設する東京都は、周辺のまちづくりについては考えておらず、道路を通すことしか考えていません。まちづくりを考えるのは練馬区の役目だという立場です。区としてはこれまで地区計画の策定を目指して住民も参加する地区計画検討会を開き、意見を聞いてきました。
そうしたなかで、他の駅にくらべて氷川台は置き去りだ、そもそも道路はまち壊しだという厳しい意見もありました。
そこで総合設計制度というものを持ち出して、駅前に商店が立ち並び、賑わいを取り戻せる可能性に期待が出来るようにしたいのだろうと思います。
その他、説明会でも駅出入り口が駅北側にないことや、駅エレベーターが1ヵ所しかないことについても参加者から発言がありました。
区としてもその声は重々承知しており、東京メトロに伝えると答えていました。東京メトロとしては、180ある駅のバリアフリー化を進めており、まずエレベーターやホームドアがないところを優先して進めているということです。
しかし、平和台駅では、練馬区・東京都がお金を出したこともありますが、地下駐輪場が作られたことにともなって駅への出入り口が増えていますし、エレべーターが2か所に増やされています。
さらに環八を挟んだ反対側にもう一つエレベーターと出入り口が作られることになっています。
それを考えると、氷川台でも駅へのアクセスの選択肢をもっと増やして、大型道路の建設による影響を緩和してほしいと思うのは当然です。
そうした問題がありますが、今回の説明会はあくまで周辺地区計画の説明会であり、住民意見については伝えるという答えに留まりました。
この間の経過、駅周辺の状況・条件の違いなどがあると思いますが、声に応えてほしいと思います。
