角野栄子児童文学館の準備進む
角野栄子文学館の内装がすすんできました。6月7日、議員向けに内覧会があり参加しました。写真は残念ですがおみせできませんが概要を紹介します。運営は、指定管理で、乃村工藝社 紀伊国屋書店。指定管理料は7月から3月までで1億2947万円で第二回定例会に提案されています。
一階は、コリコのまちを再現しています。イチゴ色は5つあるとのこと、濃淡、彩度、明度などを違えて色を付けています。かくし窓などのしくみも。この街の景色にプロジェクションマッピングの映像を4本重ねるとのことでした。となりは角野栄子著書約2000冊を収納。中央の階段は広く、二階に向かって少し狭くなっています。階段にすわって本を読むことができます。一階の入り口は無料ですが、チケット売り場を境に有料です。大人700円(区民500円)、中学生以下300円(区の中学生以下200円)。料金も6月の議会で決定されます。
階段の裏側は黒猫ミニシアター(子ども10~20人、入れ替え制)モニター4台、内容は制作中。二階に上がると、角野さんのアトリエ、ライブラリー、図書約7000冊。二階から外のデッキに出られます。また、企画展のコーナーがあり、そこだけ白壁です。三階はカフェコーナー、外でも飲食ができます。まだ工事中でしたが、三階からの展望はなかなかのものです。3階は入館料を払わずに入り飲食できます。展望の丘は、区内で最も標高が高い場所でもあり、見晴らしがいい場所に建てられています。この場所は角野栄子さんもお気に入りとか、開館すれば多くの方に楽しんでいただけるのではないかと思います。この写真は、3月末になぎさニュータウンの7階からとったものです。
角野栄子さんからのメッセージ
わたしがこの文学館に託した願いは、子どもも大人もおもしろい物語に出会ってほしいということです。ほっぺたを熱くして、無我夢中で本を読む楽しさ、そんな時間を、この文学館で過ごしていただきたいとおもいました。そのために、とびっきりワクワクする本、思わず手を伸ばし、読み始めたら止まらなくなるような本を集めたいと思っています。人の手を借りるのではなく、自分で自由に選んで、大好きな本を見つけてください。本とそのような出会いができたら、その本はその人の一生の友達になり、励まし続けてくれるでしょう。それが本を持っている、不思議な力です。魔法の力です。この文学館を尾と訪れた皆さんが、自分だけの魔法をみつけて、家に帰ってくれたら、こんなにうれしいことはありません。
この場所に児童文学館をつくるのではなく、葛西臨海公園にどうかという声もいただきました。展望の丘は子どもたちの遊び場として活用されていたからです。展望の丘は半分になりましたが、芝生の養生がすめば、狭くなりましたが元のように遊び場として復活できます。また、駐車場を新たに作る際の樹木の伐採も気になりましたが、移植ができない状態の木であったとの説明でした。文学館の建設費用もかけすぎだという批判もあります。当初の予定より大幅に増額しています。区民の大事な財産として、文学館が適切に活用されるよう見守っていきます。