8月30日、富良野市を訪問
富良野市に訪問したのは、「新庁舎及びICTを活用した業務プロセス改革・スマートシティ推進について」お聞きするためです。富良野市は「へそとスキーとワインのまち」、人口は1万9923人、10457世帯。江戸川区に比べると人口は少ないのですが、スキーとワインは有名です。2004年~2009年の5年間、私も教職員組合の仲間とスキーに団体できました。民宿に泊まりましたが、5年目にやっと上からしっかり滑り降りることができたこと今でも信じられないです。仲間と素敵なコーチに恵まれました。その時から外国人のお客さんが多かったですね。
さて、今回の視察は、札幌からバスで富良野に行き、帰りは旭川空港までバスというコースで、近くの風景のすばらしさを満喫しました。視察時は議長が最後まで付き添っていただいたことに感謝申し上げます。
スマートシティに向けた取り組みは、2020年は行政の効率化、市民の利便性向上、キャッシュレス、2021年はペーパーレス化、HPのリニューアル、電子決済、高齢者見守り、スマホ教室、移動困難者にオンデマンド交通、2022年はタブレット端末配布、書かない窓口、2023年は人材育成、オープンデータ、部活動支援、オンデマンドなどを進めてきた。
富良野市は高齢者の見守りにタブレット端末を配布し、7時にお元気ですかと尋ね、今日の天気、ラジオ体操などを流します。注目は公共交通です。富良野バスは一日3から4便、これでは公共交通の役割はできない、バスをやめるわけにはいかないから年間3000万円赤字補填。相乗りタクシー(1台8人乗りハイエース)11月から2月有償で実施、9時から12時、13時から16時、停留所50か所一回300円。234名登録し、利用者は111名。一日当たり50人~60人。条項場所がわからないとタクシーと利用者が会えなかったことから、みんながわかる場所を指定した。交通事業者(バス1社タクシー2社)と話し合い。民業圧迫はいけないので。ガソリン代や車の借り上げ代など約600万円補填。江戸川区も小岩駅周辺のコミュニティバスを試験運行をしましたが中止となっています。自治体の補助が出せるかどうかは大きな分かれ目ですね。えどがわくもぜひコミュニティバスや巡回バス、富良野市のような乗り合いタクシーの検討も必要です。
業務プロセス改革 3007事業見直し、作業は1年間、35課のヒアリング実施。ICTとの親和性が高い。議事録作成は手作業、ペーパーレス会議推進、音声文字変換ソフト116回の会議記録作業88時間の削減ができた。RPA導入、給与支給、1162の押印廃止、オフィスにチームス、チャット機能、オンライン会議、ペーパーレス全庁で44万枚、総務部37%削減。電子決済、財務会計など約4000時間削減。働き方の意識調査では、「書かない窓口」身分証の提示だけ、住民票は7分が4分に短縮、ワークショップの開催で意見集約、パブコメも。
庁舎移転から約1年、庁舎はホールと集会室と合わせてできた複合施設のため、玄関ホールが広く、議場はフラットで災害時の避難所対応のために机といすは移動できるようになっていました。傍聴者から見えにくいのではと質問するとモニター画面から見えるようになっていること、傍聴席だけではなく庁舎のモニターでも見られるようになっているとのことでした。議長には最後の見送りまでしていただき恐縮でした。議長はIT関係の仕事から議員いなっているので、ITを活用した業務改革は精通しているとのことでした。職員の業務プロセスは6割改善されたと。支出命令書に添付していた単価明細書廃止で1666時間の削減効果など、働き方も改善された様子がよくわかりました。
区の職員の実務が軽減されるならICT活用を進めてほしいですが、区民との様々なかかわりが行政の仕事です。区民が不利益を受けないよう、適切なサポートができる窓口や各機関でありたいですね。私は引き続き、区民の声を伝えながら改善を求めていきます。
庁舎移転にあたり、今から改善できるものは改善し、区民サービスの提供と職員の働き方が矛盾しないよう、必要な正規職員定数配置と病欠などの代替配置がきちんとできるよう求めます。