伐採された後の江戸川沿いの篠崎公園

区民祭りの時には江戸川沿いまでいかなかったので、あらためて、江戸川沿いの篠崎公園樹木の伐採の様子を見て決ました。288道路の予定地にぽつんと一軒だけ残っていた80歳を超える年齢のMさん宅。壁には日本共産党のポスターがはってあり、区議団が尋ねると「木の伐採がはじまってから振動とその変容に夜も眠れない、妻は床に臥せっている」とのお話でした。「終の棲家として50年以上前からここにいるが、道路の計画は知らなかったし、スーパー堤防の工事がはじまるとは困った」と。私は初対面でしたが、小俣区議と牧野区議はよく知っている方です。

写真にあるように、赤い部分が今回の工事をする範囲で、土手からテニスコートがすべて見渡せるようになっていました。Mさんの自宅は半分はスーパー堤防の予定地、半分は道路288の予定地です。高齢のため引っ越しはしたくないと不安はあっても住み続けています。日用品の買い物は、買い物かごをおしながら出かけて購入しているとのこと、街づくりのためにやむをえず引っ越した方はたくさんいらっしゃると思います。皆さんのためにと判断した方もいると思います。しかし、Mさんのような高齢な方の引っ越しを強いるのだけは何とかならないでしょうか。国の事業でもあるスーパー堤防を作っているのは東京では江戸川区だけです。スーパー堤防は、区が行う土地区画整理事業と一体でなければ補助金が出ない仕組みです。補助金を使ってのまちづくりをすすめると説明されても、スーパー堤防そのものは、川の水があふれても壊れないというだけで、堤防を高くするわけではありません。この区間は約400メートル。これに約250億円つかいます。以前行った北小岩1丁目東部地区は約100mだけでしたが、約45億円かかったように記憶しています。(調べないと数字は正確ではありません)日本共産党は、引っ越しを余儀なくされ、納得しない住民がいても実施し、お金をかける大変な無駄遣いと指摘してきました。先ほども言いましたが、洪水を防ぐわけでもなく役に立たないし、今回は多くの木の伐採という環境破壊もあります。公園は区民・都民の共有の財産です。行政は、区民の声をどれだけききとったのか、丁寧な説明をしたのかが問われます。

11月28日、江戸川区議会本会議で牧野区議が質問に取り上げます。