公平公正な教科書採択を

江戸川区教育委員会教育長に「教科書採択及び当面の教育課題についての要請書」を提出し、懇談しました。原純子都議も参加。8月27日の教育委員会で教科書が採択されるため、公平公正な判断を求めて要請しました。他にも緊急な課題があり、合わせて要請。要請文は以下の通り。

日頃から子どもと教育のためにご尽力されていることに感謝申し上げます。中学校の教科書採択が行われる8月が目前となりました。文部科学省は採択に当たり「教科書が,全ての児童生徒が必ず使用するものであることに鑑みれば,その採択に高い公正性と透明性が求められることは言うまでもなく」(中略)「教科書採択の公正性・透明性に疑念を生じさせる事態が二度と生じることのないよう,一般社団法人教科書協会において,新たな自主ルールとして『教科書発行者行動規範』が制定されました」(中略)「自らの活動に如何なる疑惑の目も向けられることのないよう,教科書の著作・編集から検定,採択,供給に至るあらゆる段階における教科書採択の公正確保に努めていただくことが求められます」とあります。

また、2024年度になり、一之江小学校改築に伴うバス通学、英語のスピーキングテストの実施要綱発表と保護者への連絡不十分な都教委の対応、プールの水量管理の責任の在り方、やむを得ない事情による校舎改築校の工事の遅れなど様々な課題がみえてきました。次の項目について検討され対応されることを要請するものです。

1,教科書採択に当たって

  • 憲法・教育基本法・子どもの権利条例をふまえ、子どもたちの教育に直接かかわる教職員や保護者の意見、地域・区民からの意見などをふまえた判断をすること。
  • 公平・公正な立場から教科書を採択すること
  • 採択を行う教育委員会開催にあたり、傍聴希望者が多数になる場合は配慮すること。
  • 採択決定後はその理由を明らかにするなど、説明責任を果たすこと。

2,学校改築について

  • 一之江小学校のバスの送迎は安全安心を最優先に、保護者にも丁寧な説明を継続して行うこと。
  • 学校改築校のスケジュール変更の際は早めに事情を関係者に丁寧に説明すること。
  • 年に3校改築する計画が適切か、働き方改革や資材高騰などをふまえ、再検討すること。

3,英語のスピーキングテストについて

  • 都教委の制度設計の杜撰さについて指摘すること
  • テスト結果の都立高校入試導入中止を求めること
  • 中1、中2へのテストは区教委として中止を判断すること。
  • 総予算約43億円ともいわれるテスト総費用を中学校英語教員増員に充てるよう求めること。

4,プールの水量管理について

  • 特定の教員にプール管理業務を任せきりにしないと同時に、センサーを付けて自動で給水を止めるシステムの導入など環境整備をすすめること。
  • 仮に事故があった場合には、特定の教師等が損害賠償の責めを負わないよう、区教委が費用も含めて責任をもって対応すること。