東京裁判のこと

9月28日夕方、清新町9条の会がよびかけた「東京裁判の映像を見て語る会」のつどいに、その制作者の話を聞きたいと参加しました。製作者の岩田さんはNHKに1991年に入社して以来、ドキュメントの作り続けて2022年4月から続いている「映像の世紀」で「東京裁判を記憶する」は5本目になるということでした。9月30日には月曜日に起きる出来事をつなげた映像を放映するとのこと、おもしろそうです。今日は、「映像記録ー東京裁判」を再度見ました。東京裁判の特徴をよくとらえたドキュメンタリーです。話は違いますが、下山事件のドラマを織り交ぜた映像もとても興味深くみました。問題意識を大事にした作品を作ってくださることを期待します。

映画を見た後のお話の講師は芝健介さん、ニュルンベルグ裁判の研究では第一人者です。著書も多く、参加された方が、著書をたくさん持っておられました。私は、東京裁判とニュルンベルグ裁判の違いを初めて知りました。また、戦争犯罪の責任を国家ではなく個人に求める初の試みというのもしらなかった。今のプーチン大統領への逮捕状というのもうなづけます。

ニュルンベルグ裁判が早く結論を出したのが、大国のおもわくもあったことや継続裁判になっていることももっと知りたくなりました。

最後に井上ひさしさんの東京裁判三部作を紹介されました。私はどれも見ていません。井上ひさしさんは、2010年にお亡くなりになっていますが、2001年「夢の裂け目」2003年「夢の泪」2006年「夢の瘡蓋」です。その中で、東京裁判は「きずこそ多いが、血と涙から生まれた歴史の宝石」。「きず」というのは、国民の無視、「なぜ自分たちはあんなにも大量の血と涙をながさなければならなかったのか」国民は厳しく問うべきだったと、述べています。笑いの中にも真実を描き出す劇を作り出していった井上ひさしさん、その言葉をもう一度受け止めたいです。

自民党総裁選で石破さんが総裁に選ばれました。裏金問題も統一協会との癒着問題もうやむやでは、国民の支持は広がるのか。ご祝儀で自民党がまた勝利するのか、総選挙まじかで、私も、皆様に訴えていきます。ぜひ、日本共産党の躍進に力を貸してください。